ハンガリーの鬼才タル・ベーラ監督による7年ぶり待望の最新作『倫敦(ロンドン)から来た男』の公開初日が決定致しました。

12月12日(土)より、シアター・イメージフォーラム他 全国順次公開!

【作品概要】
–研ぎ澄まされたモノクローム映像で綴る孤高のノワール・サスペンス–

果てることない海のそば。鉄道員のマロワンは、毎晩「ガラスの檻」のような制御室から、漆黒の港と駅を見下ろしている。
ある夜、偶然にも殺人を目撃し、マロワンの運命が大きく歪んでゆく……。
原作者は「メグレ警視」シリーズの文豪ジョルジュ・シムノン。
彼の隠れた名作「倫敦から来た男」を、タル・ベーラは独自のカメラワークと長回しで、丁寧に鋭く映しだし、見事に“観る文学作品”へと昇華させている。

モノクロームの幻想的な異世界へと、ゆっくりと観る者をいざなうのは、オスカー女優ティルダ・スウィントンを筆頭に退廃的な美しさを漂わせる女たちと、ハンガリーやチェコで活躍するベテラン俳優が演じる風変わりな男たち。
張りつめた緊張感と、優雅な時の流れが共存する、孤高のノワール・サスペンスは、タル・ベーラの新たなる伝説となる。

監督:タル・ベーラ(『ヴェルクマイスター・ハーモニー』)
原作:ジョルジュ・シムノン(「メグレ警視」シリーズ) 
共同監督・編集:フラニツキー・アーグネーシュ
脚本:クラスナホルカイ・ラースロー、タル・ベーラ
撮影:フレッド・ケレメン 音楽:ヴィーグ・ミハーイ 
出演:ミロスラヴ・クロボット、ティルダ・スウィントン、ほか
2007年/ハンガリー=ドイツ=フランス/138分/ヨーロピアンビスタ/ドルビーデジタル
原題:The Man from London 後援:駐日ハンガリー共和国大使館、ハンガリー政府観光局
配給:ビターズ・エンド
公式WEBサイト:http://www.bitters.co.jp/london/

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執筆者

Yasuhiro Togawa