映画『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』(2010年1月全国拡大公開)の監督マイケル・ムーアが、11月下旬に来日することが決定いたしました!『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002年)、『華氏911』、(2004年)、『シッコ』(2007年)と日本でも話題になったドキュメンタリー作品を数多く手がけ、『華氏911』ではアメリカに次いで、日本での興行成績が良かったにもかかわらず、『行くまでの時間が長過ぎるから』という理由で来日をしていなかったが、今回『(フライト時間が)12時間くらいなら行けるかも』と“アポあり”で日本に初めて来日することになった。

今回「おカネ」をテーマにした本作では、未だ日本にもその影響を及ぼしている「世界同時不況」の犯人に“突撃取材”。
本作では“まじめに働く99%の労働者”の生活の実態と、“搾取する側、1%のCEO”を鮮明に描き出している。日本を含め「世界のおカネがウォール街へ繋がっていて彼らの飽くなき利益への欲求の余波が私たちの生活を脅かしている」ということに気付かせてくれる本作。
経済に限らず幅広い知識と分かりやすい解説に定評のある、経済アナリストの森永卓郎さんが始めて字幕監修に付き、“小学生でも世界同時不況が2時間でわかる字幕”が完成。森永さんは本作に対し、『マイケル・ムーア監督は、今度は、金融資本主義者の仮面を剥ぎに行った。そこに現れた彼らの素顔は、戦争を仕掛ける死の商人と同じだった。ウォール街に乗り込んだ監督が、最後に断行した勇気あるお仕置きに拍手を送りたい。』と絶賛のコメント。

来日に先立ち、10月28日(水)に本作『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』の完成披露試写会が行われたが、その日はなんと映画『マイケル・ジャクソンTHIS IS IT』の世界同時公開日。本作のマイケルは踊らないが、キング・オブ・ポップとキング・オブ・突撃取材、2人のマイケル映画がここ日本で同日に初お披露目された。

先日、厚生労働省から国民の経済格差を表す指標の一つとなる「貧困率」が発表され、日本の貧困率「15.7%」とアメリカと同じように経済格差が広がっている日本。12月5日(土)に日本での公開初日が決定した本作を持っての今回の来日でマイケル・ムーア監督はアメリカと同じ道を進みつつある日本に “警鐘を鳴らす”ことはできるのか。

12月5日 TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 梅田にて限定公開
2010年1月 全国拡大ロードショー

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執筆者

Yasuhiro Togawa