ベルリン国際映画祭で絶賛!
世界で共感を呼んだ、新旧一体の映像詩。

◆失われし古き伝統と無関心がはびこる現代を対照的に描き出す本作は、ドイツ、イギリス、香港など国際映画祭でも高く評価された。そもそも江戸の心意気を残した下町谷中に、現代東京の若者を放り込むとどうなるか?という舩橋監督のアイデアからスタートした企画。ドキュメンタリーとフィクションの融合、現代劇と時代劇の往還によるオリジナリティー溢れる映画創造を試み、ついに長編映画として完成した。出演は地元の伝統工芸職人や郷土史家、お寺の墓守などの「谷中びと」と、ENBUゼミナールの俳優たち。時代劇パートの原作は幸田露伴『五重塔』。
 撮影は『ドッペルゲンガー』『禅』の水口智之。そしてシンガー畠山美由紀がエンディングテーマ「This is Good Bye」を歌う。舩橋淳監督は前作『ビッグ・リバー』(主演:オダギリジョー)に続いて、ベルリン国際映画祭ワールドプレミアという快挙を成し遂げた。

トークイベント 続々決定! (連日11:10の回上映後)
10月31日  初日舞台挨拶  野村勇貴、佐藤麻優(主演)、 舩橋淳監督
11月3日    中沢新一(人類学者) x  舩橋淳監督
11月7日   舩橋淳監督
11月8日   スペシャルゲスト x  舩橋淳監督    
11月14日  万田邦敏(映画監督「接吻」「ありがとう」) x 舩橋淳監督
11月17日  前野まさる (東京藝大名誉教授) x 舩橋淳監督

関連イベント: 「オルタナティブ・シネマ宣言」
〜ゲリラ映画時代をいかに生きぬくか〜
10月27日(火)アテネ・フランセ文化センター

舩橋淳監督の過去の作品の上映、監督のトークショーが10月27日(火)にアテネ・フランセ文化センターにて開催されます。
舩橋監督の『Talkie & Silence』『echoes エコーズ』はこの日限定上映で、DVD化されていないため、二度と観られないかもしれない貴重な作品です。この機会にぜひご覧になってください。

<Node of Cinema vol.1>
「オルタナティブ・シネマ宣言」
〜ゲリラ映画時代をいかに生きぬくか〜

10月27日(火)アテネ・フランセ文化センター

時代の未明から来るべき映画たち

『ラザロ-LAZARUS-』(井土紀州)、『国道20号線』(富田克也)、『へばの』(木村文洋)といった、製作から配給宣伝までを、すべて自らの手で行うインディペンデント映画が増えつつある。これはインディペンデント映画の新たな可能性の兆候なのか、あるいは既存の映画システムの崩壊と軌を一にした単なる必然なのか。 今秋、『行旅死亡人』(井土紀州)、『TOCHKA』(松村浩行)、『谷中暮色』(舩橋淳)という、製作から配給宣伝までを自らおこなう話題作・意欲作が、相次いで劇場一般公開される。これら「オルタナティブ・シネマ」をめぐって、映画作家の対話と、初期作品上映を通して、ゲリラ映画の時代をいかに生きぬくかを検証する。

アテネ・フランセ文化センター会員=1回券1000円
(トーク無料、ただし当日上映をご鑑賞の方のみ)

※文化センター会員入会をご希望の方は登録が必要になります。
登録料:一般=1500円/アテネ・フランセ学生=1000円

■会場
アテネ・フランセ文化センター 

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執筆者

Yasuhiro Togawa