『Dr.パルナサスの鏡』
(原題:The Imaginarium of Dr. Parnassus)

テリー・ギリアムが仕掛けた鏡の迷宮 
それは見たことのない不思議

ヒース・レジャーの遺作にして、その遺志をジョニー・デップら豪華キャストが引き継ぎ完成。
世界中が待ちわびた、この冬一番の話題作!

ヒース・レジャーの急逝により、一時は完成が危ぶまれていた本作だが、彼と親交のあったジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が、ヒースの撮影途中だった「トニー」役を演じ分けて遂に完成。さらには3人が、本作の出演料全額をヒースの遺児である2歳の娘マチルダに寄贈したことも大きな話題になったことも記憶に新しい。
本作は、悪魔から”不死”を手に入れるために娘を差し出す約束を交わしたパルナサス博士が、欲望を映す鏡の中の幻想世界で悪魔と最後の賭けに出るファンタジー。
これまでにない壮大なエンタテインメントの中に、人の想像力が無限大であることを、今この時代に教えてくれる、ギリアム史上最高傑作の誕生!!

2007年のロンドン。科学者パルナッサス博士(クリストファー・プラマー)を座長とする旅芸人の一座が、劇場仕立ての馬車で巡業をしている。座員は博士を筆頭に、その美しい娘ヴァレンティナ(リリー・コール)、こびとのパーシー(ヴァーン・トロイヤー)、曲芸師の若者アントン。出し物は、人が心に抱いている想像の世界を具現化してみせる「イマジナリウム」。観客は博士の瞑想に導かれて魔法の鏡を通ることにより、その向こうにある自分の想像上の世界を体験できるのだ。しかし博士には秘密があった。彼は自らの不死を得る代償として、大切な娘を差し出す契約を悪魔(トム・ウェイツ)と交わしていたのだ。その期限は、間近に迫ったヴァレンティナの十六歳の誕生日。おりしも橋の下に吊されていた謎の青年トニー(ヒース・レジャー)が一座に加わったことにより、事態は思いがけない方向へ…。

2010年1月、TOHOシネマズ 有楽座ほかにて全国ロードショー

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執筆者

Yasuhiro Togawa