2007年6月に公開された『東京小説 〜乙桜学園祭〜』の第2弾、『天体小説 乙桜学園祭2』が渋谷ユーロスペースにて、2009年9月26日(土)から2週間限定公開されることが決定いたしました。作家として活躍する桜井亜美と安達寛高(乙一)が、今回は「星」と「本」を共通テーマに、新たな<映像>の物語を描きます。

わたしたちを出会わせたのは「星」と「本」だった——

デビュー作「イノセントワールド」から一貫して、大人になる直前の女の子の純粋で危うい感情を描き続ける桜井亜美と、「GOTH」「ZOO」など代表作が次々に映画化され、コラボレートでの活躍もめざましい安達寛高(乙一)。2007年、彼らは“映画監督”として映像作品を発表した。発表の場となった『東京小説 乙桜学園祭』は期間限定で劇場公開され、惜しまれつつその幕を閉じた。
そして2009年・秋。また2人が“映画監督”として物語をつむぐ。キーワードは「星」と「本」。桜井亜美は、お互いの存在を頼りに生きる孤独なキョウとメイの運命を描いた、自作「PLANETARIUM」を映像化。透明感あふれる若手キャストとサプライズな特別監督を迎え、映像でのみ語ることのできる繊細さと大胆さを映画『PLANETARIUM』に凝縮させた。
一方、前回3D映像に挑戦した安達寛高は、書き下ろし脚本を自ら映像化。『一周忌物語』と名付けられた本作が描くのは、事故で息子を亡くした母親と、生前息子がつきあっていた彼女との奇妙な出会い。安達は、一定の距離を保つ冷静な視点でありながら常に優しく対象をみつめ、残されてしまった母親と彼女の感情の機微をつぶさにすくい取る。

『一周忌物語』[製作・監督・脚本・編集]安達寛高 
(1978年、福岡県生まれ。「乙一」名義で作家活動中。代表作は『GOTH』、『ZOO』、『暗いところで待ち合わせ』『きみにしか聞こえない』など)
[撮影]田中武 [音楽]齋藤紘良
[出演]小深山菜美、要田禎子、染谷将太、藤真美穂、柴原虎之介 
(2009年/カラー/44分/日本/16:9)

『PLANETARIUM』 [製作・監督・脚本・撮影・編集]桜井亜美 
(作家。東京都生まれ。「イノセントワールド」でデビュー。岩井俊二プロデュースラジオドラマ「虹の女神」で脚本・監督をつとめる)
[特別監督(野辺山シーン)]上野樹里 [撮影]新生璃人 [音楽] 臼井嗣人、嵯峨絹子、上野まな
[出演] 中谷友保、リーザ、杉さやか、上野まな、佐々木一平 ほか 
(2009年/カラー/42分/日本/16:9)      

9/26(土)〜10/9(金)ユーロスペースにて期間限定公開!

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro TogawaYasuhiro TogawaYasuhiro Togawa