いいお葬式って?全ての家族に贈る、お葬式マニュアル。
“お葬式”それは誰しもが経験をしたことがあるであろう別れの儀式。一見笑いとは対極にありそうなものだが、禁じられれば禁じられるほどそこには笑いが生まれてくるものである。本作『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』は主人公のダニエル(マシュー・マクファディン)と、彼を取り巻くちょっぴり個性の強い家族による、恋愛、嫉妬、義理の家族、幻覚剤、秘密、そして脅迫(!?)ありのちょっぴりユニークなお葬式の物語。誰しもが通る親族・知人の死別、そこに残るものは決して悲しみだけではないはず。家族同士といえども分かり合えない部分はもちろんあるもの。でも、そこにはちょっとの思いやりを加えるだけできっとうまくいく。

オズの魔法がかけられた、
思いっきり笑えて心温まるハートフルコメディの秀作誕生!!

メガホンを取ったのは、『イン&アウト』『ビッグムービー』、そして『スターウォーズ』シリーズのヨーダの声優でその名を世界に知らしめた奇才フランク・オズ。フランク・オズがすごいのはヨーダの正体であるだけではなく、世界中の子供たちを虜にした「セサミストリート」の人気者でもある。ヨーダもセサミストリートの登場人物たちもすべてオズによって命を吹き込まれたキャラクターたちなのである。
 完成した『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』はアスペン・コメディ映画祭で大評判となり、映画祭の目玉であるシネマックス観客賞を見事受賞した。タブーを抱腹絶倒の笑いと心温まる家族の話に昇華させたフランク・オズの才能はロカルノ国際映画祭でもオーディエンスアワードを受賞し、絶大な支持を得て、既にニール・ラビュート監督(『ベティ・サイズモア』)でリメイクの撮影中である。

8月1日(土)シネマート六本木ほか全国ロードショー

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執筆者

Yasuhiro Togawa