今年で31回目を迎える映画祭「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」。今年から東京国立近代美術館フィルムセンターとの共催で開催される。
 メインプログラムである世界最大の自主制作映画のコンペティション「PFFアワード」には、569本もの応募作品が集まり、そこから選びぬかれた16本の入選作品が上映される。最終日には、グランプリ他各賞が発表され、国内のみならず海外でも注目される新人映画監督が誕生する。
 また、巨匠監督の初期作品や、海外のレア作品まで幅広く上映し、映画ファンに貴重な映画体験を提供する招待作品部門では、1930年生まれのクリント・イーストウッド監督と1932年生まれの大島渚監督、世界中の映画ファンを熱狂させる東西の巨匠監督をクローズアップ。彼らの初期作品に馴染みの薄い若い世代も、スクリーンで体験できるチャンスだ。
 その他、PFFが映画制作をトータルプロデュースするPFFスカラシップの最新作『川の底からこんにちは』のお披露目上映など多彩なラインナップが企画されている。
詳細は公式ホームページをご覧ください。
http://pff.jp/

■会期:7月17日(金)〜31日(金)(毎週月曜休館)
■会場:東京国立近代美術館 フィルムセンター 大ホール

★PFFアワード2009 若き映画監督たちが描いたリアルな日本の姿とは!
今年度入選作品を手がけた監督たちの平均年齢は25歳。現役大学生や社会人一年生である彼らが描く映画からは、現代の日本が内包する「閉塞感」、不安定な社会状況に対する「感情の渦」のようなものが色濃く反映されています。しかし、決して悲観的にはならず、パワフルに映像に結実させた力強い作品ばかりです。

★招待作品部門 イーストウッド!〜映画監督クリント・イーストウッド誕生〜
アメリカ映画界の巨匠“クリント・イーストウッド”。彼は大部屋俳優からテレビスターを経て、異国の地においてマカロニ・ウェスタンの作品で初の映画主演を果たします。その遅咲きで異色のキャリアを、監督デビューへの地道な技術習得へと結びつけたイーストウッドの軌跡を特集します。

★招待作品部門 大島渚講座
1979年〜87年、そして1992年と、審査員としてPFFに参加してきた映画監督・大島渚。世界の映画人に多大な影響を与えてきた諸作品の中から、特に先鋭的なテーマを持つ作品を“現役監督による講義+作品上映”という形式で解析。映画制作を志す全ての若者必見のプログラムです。

★第19回PFFスカラシップ作品『川の底からこんにちは』ワールドプレミア!
 PFFアワード2007でグランプリを獲得し、さらに昨年の香港アジア・フィルム・アワードでは「エドワード・ヤン記念アジア新人監督大賞」を受賞した石井裕也監督による、第19回PFFスカラシップ作品「川の底からこんにちは」がついに完成。PFFでワールドプレミアを迎えます! 

■チケット情報 / 一般発売開始【全席指定】 
●コンペティション部門 「PFFアワード2009」専用チケット 発売中
 一般:前売券1,000円 当日券:1,200円  Pコード:555−294

●PFFアワード2009年 表彰式&グランプリ  発売中
 7月31日(金)16:30〜
 一般:前売券1,000円 当日券1,200円  Pコード:555−295

●第19回PFFスカラシップ作品「川の底からこんにちは」  発売中
 7月30日(木)19:00〜
 一般:前売券1,300円 当日券1,500円  Pコード:555−295

●招待作品部門『イーストウッド!〜映画監督クリント・イーストウッド誕生〜』 6月23日(火)発売開始
 一般:前売券1,300円 当日券1,500円  Pコード:555−362

●招待作品部門『大島渚講座』 6月23日(火)発売開始
 一般:前売券1,300円 当日券1,500円  Pコード:555−363

※前売券をお買い求めの方へ:購入方法は電子チケットぴあホームページhttp://t.pia.jp/cinema/cinema.html をご参照下さい。

執筆者

綿野かおり