「ただ、しあわせを夢見ただけなのに 私たちはなぜ棄てられたのかー」
忘れ去られようとしている記憶  
しかし、忘れてはならない記憶がここにある
遠い記憶への旅を追ったドキュメンタリー。

本作は日本へ帰国した、かつての中国残留婦人の方々が集まる新年会の席で主人公栗原さんと東監督が出会い、栗原さんの壮絶な体験、悲惨な歴史を聞くことから始まります。
たった60年前、異国の地でこんなにも辛い体験をした女性たちがいた—同じ日本人として、女性として、東監督はその事実に衝撃を受け、また、今まで知らなかったということに愕然としました。  
なぜ、こんなことが起きたのか。 なぜ、多くの女性たちが見棄てられなければならなかったのか。
その小さな声が消えてしまう前に… 栗原さんとの、遠い記憶への旅を記録したドキュメンタリー作品です。

監督・撮影・編集
東 志津(あずま しづ)
1975年 大阪生まれ。
1998年 武蔵野女子大学文学部卒業後、映像の世界へ。
PR映画、CMなどの映像製作に参加後、
2003年より、ドキュメンタリー映画の製作開始。
2004年、『花の夢』の前身となる作品
『あなたの話を聞かせて下さい〜中国残留婦人 栗原貞子さんの日々〜』
(30分作品)で、 2004年 地方の時代映像祭(市民自治体部門)奨励賞受賞。
今年、文化庁の新進芸術家海外研修制度の研修生として1年間、
パリへ映像の勉強に向かうことが決まっている。

プロデューサー
伊勢 真一(いせ しんいち)

1949年 東京生まれ。立教大学法学部卒。いくつかの職業を経て、映像の
世界へ。 ‘95年、てんかんと知的障害を持つ少女とその家族を追ったド
キュメンタリー映画 『奈緒ちゃん』で、毎日記録映画コンクールグラン
プリ受賞。その後も、 ‘97『ルーペ』、’99『えんとこ』、’02『ぴぐれっ
と』’04『朋あり。〜太鼓奏者 林 英哲〜』、 ‘06『ありがとう』など、精
力的に作品を発表。近年は、’04『タイマグラばあちゃん』 (澄川嘉彦監督
)、’06『ツヒノスミカ』(山本起也監督)など、 若手のプロデュースも積極
的に行っている。

☆7/11(土)〜7/24(金)上映!
土日祝12:00 / 14:00
平日(火曜日定休) 14:00

料金:
一般1,500円 大学・専門1,300円 中高シニア1,000円

7/11(土〉〜7/24〈金〉まで下北沢トリウッドにてロードショー

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執筆者

Yasuhiro Togawa