イタリア本国で、小さな劇場での公開から口コミで240館以上へ広がった、驚異の大ヒット作!
『息子の部屋』(01年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞)などの、巨匠ナンニ・モレッティ監督のもとで長い間助監督を務めてきたアンドレア・モライヨーリの長編初監督となる本作は、イタリア本国で小さな劇場での公開から口コミで240館以上へ広がり、驚異の大ヒットを記録し、07年度ヴェネチア国際映画祭批評家週間2部門(ISVEMA賞、パシネッティ賞)を受賞。そして、あの名作『ニュー・シネマ・パラダイス』(88/1部門受賞)、『ライフ・イズ・ビューティフル』(97/8部門受賞)でも成しえなかった、イタリアのアカデミー賞と言われるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で史上最多となる主要10部門(作品賞、監督賞、新人監督賞、男優賞、撮影賞、脚本賞、編集賞、音響賞、視覚効果賞、プロデューサー賞)を独占する快挙を成し遂げた。
それは、本作が単なる“犯人探し”の物語ではなく、人々の“心の奥底にある感情”が明かされていく過程を静謐な演出で描き出した上質な人間ドラマであるとともに、日常生活の中の“家族のあり方”に誰しもが共感する部分があったため、多くの観客に受け入れられたのだろう。

ノルウェー出身の“ミステリーの女王”、カリン・フォッスムの原作を初映画化した本作品が、2009年7月、銀座テアトルシネマ他にて全国順次公開が決定!

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=47304

執筆者

Yasuhiro Togawa