〜1ヶ月ど・ど〜んと 奥 秀太郎 の世界 お見せします〜

舞台映像や自身の作・演出による演劇などを手掛けながら自主制作で映画を撮り続け、各国の映画祭でも高い評価を受けている奥秀太郎監督の最新作『USB』が、6月6日(土)より シネマライズ にて公開されることが決定いたしました。
そしてこの度『USB』公開に合わせ、下記日程で「奥 秀太郎クラシックス」を開催することとなりました。
『日雇い刑事(デカ)』(02年)、『カインの末裔』(06年/第57回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式出品作品)に加え劇シネ版『黒猫』など、奥秀太郎作品を一挙に上映。“日本映画界の異端児にして天才・奥 秀太郎”の世界を覗く貴重な機会となります。

【「奥 秀太郎CLASSICS」上映日程・作品】
●6月6日〜 『USB』と同時スタート/4週開催
●奥秀太郎脚本・演出・映像で話題を呼んだ舞台『黒猫』(第16回読売演劇大賞受賞)劇シネ版、初上映!
●『カインの末裔』『ドモ又の死』『赤線』『日本の裸族』『日雇い刑事』『壊音 KAI-ON』
●未DVD化作品のオマケ上映やゲストによるトークショーなどを予定。
【会場】ライズエックス
    渋谷区宇田川町13-17 ライズビル
    
<奥秀太郎 監督 プロフィール>
1975年生まれ、東京都出身。1996年より、東宝ミュージカル、NODA・MAP、宝塚歌劇団、大人計画など、多くの舞台作品に映像プランナーとして参加。小劇場からダンス、バレエ、ミュージカルまで幅広く手がける。昨年12月には舞台「黒猫」で演劇の演出家としてもデビューを果たした。
自身の監督作品もコンスタントに発表しており、これまでに『壊音 KAI-ON』『日雇い刑事(デカ)』(2002年)、『日本の裸族』(2003年)、中村獅童初主演作『赤線』(2004年)、『カインの末裔』(2006年/第57回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式出品作品)。『ドモ又の死』(2007年)を公開している。公開待機中の作品に、蜷川幸雄・野田秀樹・小牧正英といった希代の演出家達を追ったドキュメンタリー『天勝地』がある。この他にも、愛・地球博「瀬戸日本館」映像システム構成や「ライズX」のデジタル機器構成をプロデュースするなど、映像制作の枠を越えて精力的に活動中。

〜『USB』ストーリー〜
原発の臨界事故が起きた町に母と暮らす青年・祐一郎。開業医だった亡き父の跡を継ぐべく勉強しているが、常態化した倦怠感の中、ギャンブルやドラッグの世界にハマリこみ、極秘で行なわれている放射線科の臨床試験アルバイトを知る–。主人公・祐一郎には、奥監督の『カインの末裔』に続いて主演を務める渡辺一志。母親役には、『太陽』や『SAYURI』で国際的な評価を持つ桃井かおり。さらに大杉漣や大森南朋、NODA・MAP主宰の野田秀樹 、銀杏BOYZの峯田和伸など、日本のカルチャーを牽引するカリスマたちの鉄壁のコラボレーションにより、誰も到達したことのない特異で甘美な映画世界が、いまここに咲き乱れる–。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=46763

執筆者

Yasuhiro Togawa