寺山修司◎映像詩展2009:アヴァンギャルドな映像作品一挙上映
2009年は、天井棧敷を主宰していた寺山修司の27回忌を迎えます。
今回、テラヤマ・ワールドとポスターハリス・カンパニーでは、「TERAYAMA WORLD 2009 IN SHIBUYA」として、「寺山修司◎映像詩展2009」を開催いたします。
映像の魔術師・寺山修司のシュールでアヴァンギャルドな映像作品を一挙上映します。
タイトル :「寺山修司◎映像詩展2009」
— 映像の魔術師・寺山修司のシュールでアヴァンギャルドな映像作品を一挙上映—
会期 : 2009年4月25日(土)〜2009年5月8日(金)
12:20〜/15:00〜/18:00〜/20:00〜
※各回完全入れ替え制、当日朝10時30分より各プログラムごとに整理券を発行。
※続けて観るお客様も一度退場して並んでいただきます。
会場 : ユーロスペース www.eurospace.co.jp/
会場 : 東京都渋谷区円山町1-5 QAX ビル3F TEL:03-3461-0211
入場料 : 前売:1回券1,500 円/3 回券3,900 円
フリーパス=10,000 円(限定100 枚/ユーロスペースのみで販売)
: 当日:一般1,700円/大学・専門学校生1,400円/シニア・会員1,200円
高校生800円/中学生500円/当日3回券4,500円
※ぴあミニシアター回数券もお使いになれます。
※特典:「寺山修司◎映像詩展2009」入場券で、「寺山修司と天井棧敷◎全ポスター展」
(4 月25 日〜5 月8 日/ポスターハリスギャラリー 080-2023-0499)を1回のみ無料観覧できます。
内容 : 寺山修司の長編、実験映画、関連作品24本を、一挙上映します。
豪華ゲストによるトークやミニライブにより寺山修司の魅力を紹介します。
寺山修司と天井棧敷の関連グッズも併せて販売いたします。
企画制作 :テラヤマ・ワールド/人力飛行機舎/ポスターハリス・カンパニー/ユーロスペース
寺山修司◎映像詩展2009とは?
2009年は、天井棧敷を主宰していた寺山修司の27回忌を迎えます。
今回、テラヤマ・ワールドとポスターハリス・カンパニーでは、「TERAYAMA WORLD 2009 IN SHIBUYA」として、寺山修司の長編、実験映画、関連作品24本を網羅した「寺山修司◎映像詩展2009」を開催します。
1983年の急逝から早くも26年、昨年の没後25年には,過去最大規模の展覧会「寺山修司◎劇場美術館」(テラヤマ・ワールド企画)を、青森県立美術館、郡山市立美術館にて巡回、10月には、スイスのローザンヌでの寺山修司映画特集、11月24日には、1998年に青森市を震撼させた「市外劇・人力飛行機ソロモン」を10年ぶりに松山にて上演、嵐の中のクライマックスは日本全国から集った観客にカタルシスを与えた。遺作映画「さらば箱舟」のラストシーンで,「百年たったら、その意味わかる」と書いた寺山だが、中高生の現代国語にも寺山の「俳句・短歌」が多数掲載され教科書から寺山ファンになる若者も多い時代となった。
2009年も,「寺山修司フェア」角川文庫が2月25日からスタートし、寺山修司著作集全5巻が刊行中(1月15日から毎月15日発行予定)、4月から6月には、美輪明宏/演出・主演の舞台「毛皮のマリー」が、ル テアトル銀座から全国巡回。国内外から戯曲の上演許可や映画祭のオファーなど、寺山修司の関連企画は,日本全国から世界規模で毎年開催されています。
寺山の魅力のひとつに、一瞬のうちに虜にされてしまう幻想的でカルトな映像作品が多数あります。
『一歳 初めての映画 あけた瞼のあいだからさしこむ剃刀の刃のような光 太陽は私を射る最初の映写機だった』と記述している寺山修司にとって、映画は演劇と同じ重さを持つ表現分野であった。1960 年に作られた「猫学Catllogy」以来、寺山修司の実験映画は、そのどれもが「映画は世界を網膜の中に灼きつけるのではなく、網膜から『世界をひきずり出す』のである」と宣言する、独特の危険な仕掛けに満ちています。また、長編映画「書を捨てよ町へ出よう」のラストで、何も映っていない白味のフィルムを映写し、「われわれの作る部分は終わったのだから、このあとは観客である諸君に作ってもらいたい」と投げかけた問いに対して、現在の観客に答えは出せるのだろうか?「ローラ」では客席から立ち上がった男が実際にスクリーンに飛び込み、「審判」では、観客の打ち込む釘で埋め尽くされるスクリーン。寺山はたえずスクリーンの意味を問い、映像は観客を挑発しつづけます。
寺山修司の映像作品はカンヌ映画祭、ベルリン映画祭、エジンバラ映画祭を始め海外の主な映画祭に招待され数々の賞を受賞しています。幻想とエロチシズムに満ちた映像作品、イメージの錬金術、虚構と現実の地平線に築き上げられた寺山修司の絢爛たる王国・・・寺山修司の全貌を一挙上映いたします!!
この輝かしい作品が上映される映画祭、是非ともこの機会に多数の皆様に御覧いただきたいと思います。
【上映概要:全10 プログラム24 作品】
A.『書を捨てよ町へ出よう』 2 時間18 分
B.『田園に死す』 1 時間42 分
C.『さらば箱舟』 2 時間7 分
D,『ボクサー』 1 時間34 分
E.『上海異人娼館』 1 時間30 分
F.『草迷宮ほか』 1 時間34 分
『草迷宮』40 分 『迷宮譚』15 分『消しゴム』20 分
『一寸法師を記述する試み』19 分
G.『実験映画集1』 1時間44 分
『青少年のための映画入門』3 分 『疱瘡譚』31 分
『マルドロールの歌』27 分『ローラ』9 分『審判』34 分
H.『実験映画集2』 1時間39 分
『檻囚』11 分『トマトケチャップ皇帝』27 分
『ジャンケン戦争』12 分『蝶服記』12 分 『書見機』22 分
『二頭女− 影の映画』15 分
I.『レミング− 壁抜け男』2 時間49 分 寺山修司最後のインタビュー付
J.『ビデオ・レターほか』2 時間5 分
『ビデオ・レター』75 分『空には本』34 分
『あゝ、荒野』16 分
4/25(土)15:00〜 トーク① 一青窈(歌手)×星野博美(作家・写真家)
4/26(日)15:00〜 トーク②+ミニライブ 天願大介(映画監督)×三上寛(歌手)
4/29(水・祝)15:00〜 トーク③+ミニライブ 森山大道(写真家)×渚ようこ(歌手)
5/5(火・祝)15:00〜 トーク④ 宇野亜喜良(イラストレーター)×高泉淳子(劇作家・役者)
同時開催
TERAYAMA WORLD 2009 IN SHIBUYA
「寺山修司と天井棧敷◎全ポスター展」
—演劇実験室◎天井棧敷の宣伝美術の全貌—
会期:2009年4月25日(土)〜2009年5月17日(日) 会期中無休 13:00〜19:00PM *最終日17:00まで。
会場:ポスターハリスギャラリー http://posterharis.com
東京都渋谷区道玄坂2-26-18 朝香ビル103 TEL:080-2023-0499
企画制作 :ポスターハリス・カンパニー、テラヤマ・ワールド、人力飛行機舎
執筆者
Yasuhiro Togawa