愛を奪われた男の、冷たい怒りが燃え上がる

今シーズンをもってファイナルを迎えることになった大人気海外TVドラマ「プリズン・ブレイク」。本作で、マイケルの同房で、恋人のために脱走計画に参加するフェルナンド・スクレことアマウリー・ノラスコが、4月18日(土)から公開する新感覚ガンアクション大作『マックス・ペイン』で、「プリズン・ブレイク」での人懐っこくて、情熱的なロマンチストから一転凶暴なヒール役で登場し、作品の重要な鍵を握るルピノ役を演じる。この役に関してアマウリー・ノラスコは「お決まりの悪役にはしたくなかったんだよ。観客には恐ろしいと思われたいし、そう思ってもらえると思うけど、主として彼の人間らしさを出したかった。彼にも人間らしい悲しくて哀れな面がわずかにあるんだ。なによりも哀れな男なんだよ。」と単なる悪役では片付けることのできない曲者キャラクターの魅力について語ってくれた。次回作には、ローレンス・フィッシュバーン、ジャン・レノ、マット・ディロンと共演する犯罪サスペンス「Armored」(全米秋公開)が控えている。

また本作には、ミラ・ジョヴォヴィッチを生んだ女ハードボイルドの宝庫ウクライナより世界を魅了する二人の新星が熱演している。『007/慰めの報酬』でボンド・ガールを演じ、そのエロスとタフネスさで世界中の映画ファンを虜にしたオルガ・キュリレンコ。第二のアンジェリーナ・ジョリーとしての呼び声も高く、この作品では事件解決の手がかりを握る妖艶な美女をミステリアスに演じている。そしてもうひとり。オルガの姉役で、大きな胸元の開いたランジェリー風ドレスにファーを纏ったセクシー衣装に身を包み、復讐のために二丁拳銃を派手にぶっ放す。謎に迫りながら男たちに気炎を上げる豪快なヒロインを演じたのは、ウクライナが生んだハードボイルドなもう一人の女性、ミラ・クニス。『寝取られ男のラブ♂バカンス』で注目を集めた彼女は、この作品で新しいヒロイン像を確立させた。新作が目白押しのオルガとミラは、ニュースターに枯渇のハリウッドにとって、人気復興の女優たちに違いないだろう。
アマウリー・ノラスコ、オルガ・キュリレンコ、ミラ・クニスと、本作品はまるで美女と野獣の饗宴のようでもある。

独特の世界観で観客を熱狂させた『マックス・ペイン』は、過去のアクション映画のどれでもない唯一無二の魅力を持っている。2008年全米公開時には、そのスタイリッシュで幻想的な映像と新感覚のガンアクションとの見事なコラボレーションで観るものを圧倒し興奮させ、初登場No.1のヒットを記録した。

<ストーリー> 愛する妻子を殺された刑事マックス・ペインは、後悔の念にさいなまれ心の痛みに耐えながら、たったひとりで憎き仇を追い続けている。ドラッグ中毒だったという美女の誘惑、氷のように冷たい存在感を放つ狂暴な女ロシアン・マフィア、そして“翼”を持っている異様な風貌の男…謎めいた人物との出会いと連続殺人事件、様々な謎がひとつに結びついた時、巨大な陰謀と想像を絶する敵がマックスの前に現れる。

■出演:マーク・ウォールバーグ『ハプニング』 オルガ・キュリレンコ『007 慰めの報酬』
ボー・ブリッジズ『恋のゆくえ ファビラス・ベイカーボーイズ』 リュダクリス『クラッシュ』
アマウリー・ノラスコ「プリズン・ブレイク」シリーズ クリス・オドネル『バーティカル・リミット』
■監督・:ジョン・ムーア『オーメン』『エネミー・ライン』

4月18日(土)より、お台場シネマメディアージュ他全国ロードショー

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執筆者

Yasuhiro Togawa