東京日仏学院・九州日仏学館(福岡)では来る11月12日より12月24日までのあいだ、フランスと日本における余暇のあり方をテーマに、一連の写真展・講演会・映画上映会を開催します。

協力:フランス政府観光局、西南学院大学フランスは余暇を大切にする国とのイメージが強くありますが、実はこうした社会的傾向はここ数十年来のものとの見方もあります。とすれば、世界第二の経済大国となるに至った日本が、同じく休みや余暇のあり方、使い方に目を向けるのは当然のことではないでしょうか。時に海外から仕事偏重の国と指摘される国、日本。果たしてそれは本当でしょうか。そしてまたフランスの実像は。

この催しは、皮肉とユーモアに満ちたステファン・レマエルの写真展や国際的に活躍する大学人のラウンド・テーブル、映画上映などを通して、フランスと日本を対置しつつ余暇とは何か、それによって社会はどう変わるのかを考えます。

●ステファン・レマエル写真展 「日曜日が待ち遠しい」 写真展コミッショナー:佐藤未佳
余暇と向き合うフランス人への優しくも辛らつなポートレートシリーズ。
2008年11月12日(水)〜29日(土) 九州日仏学館
2008年12月3日(水)〜24日(水) 東京日仏学院

●映画上映
(夢あり、笑いあり、そして考えさせることも……時代、国、ジャンルを超えた3作品を通して余暇を考える)
『甘美なフランス』(フランスのアニメーション。これまでに数々の映画祭で賞を獲得)
『ぼくの伯父さんの休暇』(ジャック・タチの名作)
『間宮兄弟』(江國香織原作の『間宮兄弟』を『家族ゲーム』の森田芳光が映画化)
九州日仏学館 :11月29日(土)18時 『甘美なフランス』のみ上映
東京日仏学院 :12月7日(日)13時30分より

●ラウンド・テーブル「フランスと日本における余暇のあり方」(仮題)
余暇とレジャーに対するイメージは版で押したものとなりがちだ。今回のプログラムで選んだ造形作品、映画、写真にはそれに対する痛烈なアイロニーが含まれている。笑いを誘うと同時に、現代社会が有する「余暇の美学」をも露わにする。
東京日仏学院、九州日仏学館共催のこのラウンド・テーブルでは、国際的に活躍する3人のフランス人社会学者ミュリエル・ジョリヴェ(上智大学)、ジャン・ヴィアール(パリ政治学院/余暇に関する研究のフランスの第一人者)、ジャン=クロード・コフマン(フランス国立科学研究センター/カップルや日常生活についての専門家)が、日本の社会学者を交え、両国における余暇のあり方を科学的な視点で論じ合う。
2008年12月4日(木)13時30分 西南学院大学(福岡)
2008年12月6日(土)14時 東京日仏学院

※すべての催しは入場無料です。

★東京・横浜・日仏学院HP::http://www.institut.jp/apropos/

執筆者

Naomi KannoNaomi KannoNaomi KannoNaomi Kanno