岩井俊二 小林武史 プロデュース
ラブストーリーの神様、北川悦吏子初監督作品
純度100%混じり気なし! 恋というモノそのものがそのままここにある

この恋は、きっと永遠——。思いを寄せ合う一方、卒業という人生の節目を前に揺れ動く高校生二人の恋愛模様を描く映画『ハルフウェイ』(2月公開)。そんな誰もが経験する初々しい恋の季節に挑んだ野心作。
本作のメガホンを取ったのは、脚本家として「愛していると言ってくれ」や「ロングバケーション」、「ビューティフルライフ」、「オレンジデイズ」など数多くの大ヒットドラマを世に送り出してきた北川悦吏子。時代の空気感を映し出し、丁寧な心理描写で登場人物たちのドラマを紡ぎ出す彼女は、多くの女性の共感を呼び、“ラブストーリーの神様”と呼ばれる地位を築いた。その北川悦吏子が、初めて映画の世界に足を踏み入れ、初監督デビューを飾ったのが『ハルフウェイ』となる。

主人公ヒロを演じたのは、主演映画『幸福な食卓』で第31回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、若手実力派女優との評判の北乃きい、ヒロの恋人シュウには、映画『天然コケッコー』やドラマ「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」などの話題作に次々と出演し、旬の若手俳優として注目を集める岡田将生。北川監督が「ホイップクリームのようになめらかな独特の雰囲気」と語るそのナチュラルな存在感は、映画にさらなる透明度をもたらしている。また、ヒロの親友であるメメ役には、アニメーション映画『時をかける少女』の主人公の声で高い評価を受け、ドラマ「学校じゃ教えられない!」などの出演で人気を集めた仲里依紗。さらに、ドラマ「ハチワンダイバー」で初主演を果たし、2008年12月からスタートするドラマ「赤い糸」への出演も決定している溝端淳平も、主人公の2人を見守る友人タスク役を好演。そんな今まさに旬の顔ぶれが集まり、北川悦吏子のもとでこれまで以上にナチュラルな輝きを見せた今作。青春時代ならではの初々しさやあやうさを、観る者の心に爽やかに伝えている。

プロデューサーを務めるのは、『Love Letter』や『スワロウテイル』などの監督作で知られる岩井俊二。監督・北川悦吏子のデビューを後押しし、製作全般のアドバイザーとして現場の進行から編集まで徹底的にサポートすることで、作品のクオリティをさらに高める役割を果たしている。また、光を巧みに操る彼独特の映像美はこの作品にも受け継がれ、北海道ののどかな町を舞台にした物語をスクリーンにより印象的に焼きつける。
さらに、岩井映画の音楽でもはや欠かせない存在であり、Mr.Childrenやレミオロメンら多くの人気アーティストのプロデューサーとして知られる小林武史が、岩井俊二とともに映画プロデュースに参加。おもに音楽監督として携わり、映画に流れるアコースティック・ピアノによるシンプルで繊細なメロディーが、観る者の心の琴線に触れる美しい音楽を完成させた。

そしてこの度、本作の主題歌がSalyu「HALFWAY」に決定した。
岩井俊二監督の映画『リリイ・シュシュのすべて』の中で“リリイ・シュシュ”として鮮烈な歌声を響かせたボーカリストであるSalyu。ミュージシャンの中にもファンが多いという圧倒的な歌唱力で、北川悦吏子自らも作詩に加わったバラードソング「HALFWAY」を感動的に歌い上げる。劇中ではエンディング曲として使用する他、テレビCMでも使用予定。※CD発売は未定

<Salyuコメント>
決して単純でない十代の子供たちの心模様が鮮明に映し出されている。
恋への慣れない高揚、自己の性を自覚していくことの忙しさ、未来への期待と臆病。
それらは壊れそうなほどの繊細さと圧倒的な鮮やかさでスクリーンに躍動する。
「パワーがありすぎて苦しい」ティーンエイジ特有の哀愁を主題曲に込めました。

<小林武史コメント>
繊細できめ細かい世界の中に野蛮なほどバウンドしてる生命力がある、あなどれない映画だと思う。サリュが歌う主題歌も同様に、やさしさの中に生き物としての力強さや匂いを持った楽曲になったと思う。

<楽曲情報>
■Salyu「HALFWAY」(トイズファクトリー)
■作曲:小林武史
■作詞:小林武史 ERIKO Salyu
※ERIKO名義で北川監督自身も作詞に参加。より映画の世界観を伝える楽曲になっている。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=46734

執筆者

Naomi KannoNaomi Kanno