来る10/18〜10/26に開催される、第21回東京国際映画祭にて特別上映が決定した。
復元されたフィルムの上映は、9月18日より米アカデミーで開催される回顧展“Akira Kurosawa: Film Artist”のオープニングに続き、日本では初めての上映となる。
上映日時など詳細は決定次第、東京国際映画祭公式HPほかで発表。

黒澤明監督の代表作のひとつである『羅生門』を保有する角川映画では、この度、米映画芸術科学アカデミーと共同で、本作のデジタル復元を行う。
本作の芸術的・文化的な価値を鑑み、角川文化振興財団と米・映画芸術科学アカデミーおよびフィルム・ファウンデーションより、復元費用の助成を受けることになった。米アカデミー並びにフィルム・ファウンデーションとの共同事業・デジタル復元は日本映画として史上初の試みとなる。

『羅生門』(日本公開’50年8月26日)は、’51年ベネチア国際映画祭で最高賞「金獅子賞」を、さらに’52年米アカデミー賞名誉賞(最優秀外国語映画賞)を受賞するなど、全世界から尊敬を集め、映画史に残る傑作。
本プロジェクトは、映画復元の第一人者であり、アカデミー・フィルム・アーカイブのディレクターであるマイケル・ポゴゼルスキー(Michael Pogorzelski)氏を統括に迎え、また日本側の監修として東京国立近代美術館フィルムセンターに技術的・学術的な助言を仰ぎ、進めてゆく。

■角川映画 羅生門ページ http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/rashomon/index.shtml
■米映画芸術科学アカデミー http://www.oscar.com/
■フィルム・ファウンデーション http://www.film-foundation.org/default.cfm
■東京国立近代美術館フィルムセンター http://www.momat.go.jp/FC/fc.html
■東京国際映画祭 http://www.tiff-jp.net/

執筆者

Naomi Kanno