日仏交流150周年を記念して映画祭、<フランス映画の秘宝>を開催します。
ヌーヴェル・ヴァーグの中心的存在のシャブロルとロメールの傑作や鬼才ブリソーの長編デビュー作、ギトリ、オフュルス、ベッケル、ブレッソンといった巨匠らの貴重な作品、ジャンギャバン主演の『パリ横断』や『刑事物語』(ジェラール・ドパルデュー、ソフィー・マルソー主演)といったスター出演作品、そしてジャック・ドワイヨンの待望の最新作『誰でもかまわない』など、多様で豊潤な13本の秘宝をご紹介します。
なお、会期中にはジャック・ドワイヨン監督の来日と座談会を予定しています。

上映作品
1.『父帰らず』(ジャン・グレミヨン)1930年
2.『マイエルリンクからサラエヴォへ』(マックス・オフュルス)1939年
3.『最後の切り札』(ジャック・ベッケル)1942年
4.『罪の天使たち』(ロベール・ブレッソン)1943年
5.『僕の瞳になって』(仮) (サッシャ・ギトリ) 1943年
6.『最後の休暇』(ロジェ・レーナルト)1947年
7.『海の沈黙』(ジャン=ピエール・メルヴィル)1947年
8.『パリ横断』(クロード・オータン=ララ)1956年
9.『肉屋』(クロード・シャブロル)1969年
10.『野蛮な遊戯』(ジャン=クロード・ブリソー)1983年
11.『刑事物語』(モーリス・ピアラ)1984年 
12.『三重スパイ』(エリック・ロメール)2003年
13.『誰でもかまわない』 (ジャック・ドワイヨン) 2007年

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主催:朝日新聞社、シネマテーク・フランセーズ 
後援:フランス外務省、フランス大使館
会期:2008年9月5日(金)〜7日(日)、12日(金)〜15日(月・祝)
会場:有楽町朝日ホール(千代田区有楽町2-5-1マリオン11F)
料金:前売一般1,500円、前売学生・60歳以上1,400円、
当日一般1,800円、当日学生・60歳以上1,700円
前売り販売開始(予定):8月2日(土)
問い合わせ:03-3265-1434(事務局、7月28日〜9月4日、9月8〜11日、平日のみ)
HP:http://www.asahi.com/event/fr(7月下旬オープン予定)

【ジャック・ドワイヨン(Jacques Doillon)】
1944年3月15日、フランス・パリ生まれ。
ヌーヴェル・ヴァーグ以降のフランス映画において最も重要な監督の一人で、自然な演技を引き出す演出が高く評価されている。『La drôlesse』(1979年)でカンヌ映画祭新人映画賞を受賞。主な監督作に、ジェーン・バーキン主演作『ラ・ピラート』(1984年、カンヌ映画祭コンペ部門出品)、『ポネット』(1995年、ヴェネチア映画祭主演女優賞、国際評論家賞)、『ピストルと少年』(1990年、ベルリン映画祭国際評論家連盟賞)などがある。ジェーン・バーキンとの間に生まれた娘、ルー・ドワイヨンも女優として活躍している。

     

執筆者

Naomi Kanno