東宝配給『花より男子ファイナル』は、28日に大ヒットのスタートを切った。28、29日の2日間で、全国動員80万5350人・興行収入10億0579万8910円を記録した(邦画系、400スクリーン)。これは、『世界の中心で、愛をさけぶ』(04年5月8日公開、興行収入85億円)の166.9%だった。大ヒット中の『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』は、先行から数えて11日間では、207万7579人・26億1148万3200円を記録した(6月29日現在)。

『花より男子〜』は、TBS系列で放送されたドラマ「花より男子」「花より男子2〜リターンズ〜」の最終章として映画化。東宝のアンケート調査によると、客層は男女比が9対91と圧倒的に女性中心。年齢別では、16〜19歳が25.6%、20代が22.3%、13〜15歳が17.9%、30代が15.3%、40代が10.3%。職業別では、会社員26.3%、高校生20.6%、中学生15.9%、主婦13.3%、大学生10.1%と、あらゆる層の女性たちが詰めかけた。
鑑賞動機としては、「TVシリーズが好きだから」が34.4%、次いで「出演者が魅力的」が21.8%、「原作コミックが好きだから」が10.5%、「F4が好きだから」が10.4%と続いた。TVシリーズについては、「花より男子」を「全部見た」が91.8%と、TVシリーズの多くのファンが、映画の公開を望んでいたことがわかる。また原作も、「全巻読んだ」「全巻ではないが、読んだことがある」が合わせて77.1%と、読書率が非常に高かった結果が出た。

作品評価は、「非常に良い」88.3%と「良い」9.9%が合わせて98.2%と高く、またこの作品を勧めるかには、96.9%の人が勧めると答えた。さらに、誰と見に来たかには「友だち」40.8%、「家族」が36.9%となり、友だちグループと家族同士の来場が多いことも特徴的。まさに、国民映画に近い興行展開になっているといっても過言ではない。

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執筆者

Naomi Kanno