第61回カンヌ国際映画祭にて5月20日、コンペティション部門のパルムドール(最高賞)最有力候補と目される、クリント・イーストウッド監督の最新作「The Exchange」(原題 2009年公開予定/配給:東宝東和)がワールドプレミアされ、世界中のジャーナリストから賛辞が寄せられた。

イーストウッド監督は公式会見で、『ミスティック・リバー』同様に「失われた無垢」をテーマにした脚本が魅力的だったと話し、また、現在双子を妊娠中のアンジェリーナ・ジョリーは、「同じことが自分の身に起こったとしたら? 痛みと絶望は想像できる」と語り、昨年1月に他界した実母で女優のマルシェリーヌ・ベルトランさんを、役作りに役立てたことを明かした。

【STORY】
1920年代にLAで起こった実話に基づくストーリー。シングルマザーのクリスティーン(アンジェリーナ・ジョリー)の息子が誘拐され、数ヶ月に及ぶ必死の捜査の後、彼は無事保護される。しかしクリスティーンは、戻ってきた息子を一目見た瞬間から、彼が自分の息子ではないとの確信を持つ。戻ってきた息子は何者なのか!? 息子を想うひとりの女性の信念は、やがてLAを変えるほどの大事件へと発展していく。