<チャウ・シンチー(『少林サッカー』『カンフーハッスル』)から、励ましのプレゼント上映、急遽決定!!>

この春、夕張で廃校になる小学校の生徒25名をゆうばり国際ファンタスティック映画祭へ招待。3/19(水)〜23(日)開催、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭、招待作品「ミラクル7号」が、3/22(土)15:30、市民会館大ホールにて招待作品として上映されるが、本映画祭には1996年に審査員として参加、2002年には「少林サッカー」の日本における成功のきっかけが本映画祭での上映であったこともあり、昨今の夕張市の苦しい財政状況を聞いたチャウ・シンチー本人が、是非、ゆうばりの子供たちを自作品の上映に招待したいと映画祭事務局に、その希望を要請し、今回の招待に至った。

また、本作の持っている本質的なテーマ、<貧しくとも健気に、より高い教育機会を求めて希望を捨てない父子の姿>と、涙の感動作としての高いクオリティに、本映画祭スタッフたちも、大変感動。チャウ・シンチーからの呼びかけに賛同し、急遽、実現の運びとなった。この春、夕張で廃校が予定されている幌南(こうなん)小学校の生徒25人を招待する。

◆夕張市の財政破綻、学校統廃合の現在&他自治体の努力◆

『06年6月に財政再建団体への移行を夕張市は表明。07年3月6日に財政再建団体になった。約353億円を18年かけて返済。初年度は計画通り、約15億円が返済される見通しだ。歳入増を図るため、市民税や手数料、使用料の値上げ、ごみの有料化を進め、公共施設も廃止。人件費抑制として市職員の早期退職を勧め、年収は4割カット。現在7校ある小学校、4校ある中学校がそれぞれ一校になる。全校統合については小学校は3年後だが、一足早く、幌南小学校の児童25人は市中央の清水沢小学校に統合、ほぼ2キロ以内だった通学距離は6キロに伸び、全員がバス通学になる。幌南小学校の保護者の多くは1990年3月末に閉山した三菱南大夕張炭鉱で働いており、閉山の影響で、同年4月の開校時には児童数が300人だったのが一学期末には140人に、次年度には80人と大激減した。<炭鉱の町>夕張市の最盛期の人口が1960年には11万7000人だったのが、07年12月現在では1万2200人と減少。15歳未満の年少人口は05年では全国の市で最低の7.9%も記録した。07年11月末現在で小中学生は593人となり2011年度には473人にまで減る見込みも出ている。市の07年度予算で教育費は約3億円で、前年度の約半分。スクールバスの待合所も住民から屋根つきの車庫や軒下を貸してもらう案を検討中。こどもたち、行政、市民も、この危機的状況を、前向きにとらえて乗り越えようしている。また、財政危機にあえぐ他自治体でも、夕張市のように、歳出カット、総務省による病院債務の返済期間延長など救済策を活用。地方、国ともに様々な取り組みを実施している。この流れの中で本映画祭のようなNPO活動が今後、益々、重要視されるだろう。』

★2008年6月28日(土)、シネマスクエアとうきゅう他全国ロードショー

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『ミラクル7号』(原題:長江7号/CJ7)
製作:08年中国/オリジナル言語:広東語(日本語字幕スーパー)
監督:チャウ・シンチー 
出演:チャウ・シンチー、シュー・チャオ、キティ・チャン他
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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