12月22日より、奥田瑛二監督の最新作、『風の外側』の公開が決定いたしました。モントリオール世界映画祭で三冠を受賞し記憶にも新しい『長い散歩』に続いて、本作が監督第四作目となります。本作品は、山口県下関の美しい海峡の町を舞台にした、在日朝鮮籍の青年と地元の有名女子高に通う女子高校生の、切ない青春ラブストーリーです。夢のない男と、かたや夢いっぱいの少女を対比して描き、人間が生きていくのに必要な「夢」とは何かを問いかける作品です。
 
『風の外側』撮影地となった山口県下関では、10月31日に下関唯一の映画館(下関スカラ座)が閉館してしまうことになりました。これを受けて、撮影時にお世話になった下関の人々にいち早く映画を観てもらいたいという想いと、今までも「四日間の奇蹟」「チルソクの夏」「カーテンコール」「長州ファイブ」「出口のない海」といった映画を生み出して来た、歴史的文化的な景観を映し出すことが出来る街・下関から映画の灯を消してはならない、という奥田瑛二監督の想いがあり、このたび、閉館してしまう映画館を「下関スカラ座 シアター・ゼロ」という映画館名に改名し、奥田瑛二監督が支配人となり運営することになりました。第一弾として、『風の外側』を全国に先駆けて先行上映し、その後は、良い映画でも公開が難しい若手監督の作品や、隠れた良作品を公開すべく尽力し、上映を続けていく所存です。

奥田瑛二監督の映画館「下関スカラ座 シアター・ゼロ」は11月10日にオープンです
下関駅近くのショッピングモール(古い施設です)「シーモール」内にある2スクリーンの映画館です。
(住所:〒750-0025 下関市竹崎町4丁目4番8号)
11月10日のオープンセレモニーには、奥田監督を支えるファミリー(安藤和津さん、長女で助監督の桃子さんなど)が終結し、下関のお客様をお迎えします。

舞台挨拶スケジュール
初日舞台挨拶メンバー:奥田瑛二監督、佐々木崇雄、安藤サクラ、安藤和津 (予定)
10日(土)
下関スカラ座シアター・ゼロ
シネプレックス小倉

11日(日)
山口スカラ座
ワーナー防府
宇部シネマスクエア

時間については一部変更の可能性もありますので詳細は各劇場までお問い合わせください。

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