独創的な映画作家によるラインナップで、国内外の注目も高い国際映画祭「第8回東京フィルメックス」(11/17-11/25)。

 今年の映画祭のクロージング作品は「シークレット・サンシャイン」(原題:「密陽」)に、また本作のイ・チャンドン監督がコンペティション部門の審査委員長に決定いたしました。

 「シークレット・サンシャイン」は、イ・チャンドン監督の4作目にあたります。夫を交通事故で亡くした女性が幼い息子とともに亡夫の故郷に戻り、新しい生活を始めようとしたところに思わぬ事件がふりかかるという物語で、今年の第60回カンヌ国際映画祭コンペ部門では、主演のチョン・ドヨンが見事に女優賞を獲得した作品です。
 また、来年2月に開催される第80回アカデミー賞外国語映画部門の韓国出品作にも選定されました。

 イ・チャンドン監督は、韓国国内では小説家としても大変な人気を集めており、映画監督としてのキャリアを歩み始めた後も「グリーン・フィッシュ」「ペパーミント・キャンディ」など、話題作を送り出してきました。 前作の「オアシス」(2002)はヴェネチア映画祭で監督賞や新人俳優賞(ムン・ソリ)など数々の賞を獲得して、第3回東京フィルメックスでは日本初上映され、その際に来日しました。
 また、韓国文化観光部長官(文化大臣に相当)も2003年—2004年の任期を務め、韓国の文化政策でも重要な役割を果たされました。

 監督は「東京フィルメックスで審査委員長を引き受けることは、非常に光栄なことです。映画というのは私たち共通の文化だと思いますので、映画を通して幸せな出会い、人生の美しさ、映画の未来を考える機会として欲しいと思います」とコメントを寄せてくださいました。
 
 第8回東京フィルメックスは、アジアの新進作家による東京フィルメックス・コンペティション、世界の最新の映画を紹介する特別招待部門、日本の類い稀なる才能を世界へと発信し、映画史に足跡を残した海外の巨匠を紹介する特集上映部門からなります。

    第8回東京フィルメックス/TOKYO FILMeX 2007
    ■□2007年11月17日(土)〜11月25日(日)□■
          有楽町朝日ホール他にて
    □■□■□■□■www.filmex.net□■□■□■□■

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=46170