2002年の作品で、世界を感動の渦に巻き込みました。現在、NHK−BSで放送中の『北京バイオリン』はこの映画を改編してテレビドラマ化したものです。

★第420回現代中国映画上映会(定期上映会)★
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●上映作品:劇映画《北京ヴァイオリン》
       2002年中国電影集団公司など4社共同制作
       35ミリ/カラー/ビスタサイズ/日本語字幕スーパー/117分
       原題◎和ni在一起(Together)
       監督◎陳凱歌(チェン・カイコー)
       脚本◎陳凱歌(チェン・カイコー)、薛暁路(シュエ・シァオルー)
       撮影◎金炯求(キム・ヒョング)
       音楽◎趙麟(ヂャオ・リン)
       主演◎唐韵(タン・ユン)、劉佩奇(リゥ・ペイチー)
          陳紅(チェン・ホン)、王志文(ワン・ヂーウェン)
          陳凱歌(チェン・カイコー)
●上映日時:7月14日(土) 午後6:55上映開始(開場は6:35)
●上映会場:文京シビックホール(小ホール)
        (文京区役所がある文京シビックセンター2F)
       東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅 直結
       都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅 直結
       地図: http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/civic.htm
●会 場 費:1200円(会員=有効な会員証をお持ちの方)
      1600円(非会員=当日)
●入 会 金:600円(一般会員、同時入会可、有効期間1年)
      8100円(フリーパス会員、同時入会可、有効期間1年)

 ヴァイオリンが得意な13才の小春(シァオチュン)は父と2人暮らし。そのヴァイオリンは母の形見だった。父はそんな息子が誇り。北京で開かれるコンクールに出場させるため、2人は北方の田舎町をあとにした。
 コンクールは5位に終わったが、父は審査員の音楽教師・江(ヂァン)に小春の指導をお願いした。部屋を借りた2人。そばに北京駅で見かけた派手な女・莉莉(リリ)の部屋があった。江先生はカネで順位が決まるようなコンクールの裏の実情にうんざりしていた。しかし、彼は小春のヴァイオリンを聞いて心を突き動かされ、その指導を始めた。
 実は莉莉は男からの貢ぎ物で生活する女だった。ある日、号泣する莉莉にヴァイオリンを聞かせてあげた小春は、恋人に浮気されて傷ついた彼女にコートを買ってあげようとあのヴァイオリンを質入れてしまう。
 一方、父は小春のステップアップを考え、偶然目にした有名な余(ユィ)教授を新しい先生にしようと思った。指導を希望する父はその家を訪ね、小春の「秘密」を打ち明けて指導をお願いしたのだった。しかし、教授には別の考えがあった…。

 監督の陳凱歌は1984年に《黄色い大地》でデビューした第五世代監督。1993年には《さらば、わが愛〜覇王別姫》でカンヌを制し、ハリウッドでも作品を発表するなど世界を舞台に活躍している。代表作には《黄色い大地》の他、《大閲兵》《花の影》《始皇帝暗殺》などがある。最新作は2005年の《Promise〜プロミス》(原題:无極)。次回作として、中国京劇界伝説の名優・梅蘭芳を描く大作《梅蘭芳》を制作中である。
 小春役の唐韵は1988年、安徽省生まれの若手バイオリニストである。上海でバイオリンを習い、全国コンクールで5位に入賞したほどの腕前。コンサートも何度か開いている。なお、監督自身が音楽教授の役で出演しているのは要チェック。
 現在NHK−BSで放送中のテレビドラマ『北京バイオリン』は本作を改編する形で制作されたものである。

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