2007年2月17日(土)より渋谷Q-AXにてロードショー
以後全国順次公開予定(梅田ガーデンシネマ、名古屋シネマテーク、札幌シアターキノ他)

中国の第5世代とよばれたチャン・イーモウ(『紅いコーリャン』)やチェン・カイコー(『さらば、わが愛/覇王別姫』)、ハリウッドのロバート・アルトマン(『相続人』)の元で撮影監督として活躍してきた、クー・チャンウエイ監督の初監督作品。1970年代の中国の地方都市に暮らす3兄弟の、家族から自由になろうともがき苦しむ青春時代を描いた傑作。文化大革命が終わり、しかし凪のように静かな暮らしが続くこの時代、変わろうとしてもなかなか変われない人々の生活を細やかに、時に大胆に写し出す。長女役のチャン・チンチューは、本作出演後オファーが相次ぎ、『セブンソード』、『ラッシュアワー3』など既に国際派女優として活動、”第二のチャン・ツィー”の呼び声も高い注目株である。

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<物語>
感受性が鋭く、自由に憧れるウェイホン(チャン・チンチュー)は、突飛な行動が多く、家族の中で浮き上がっていた。ある日、ウェイホンは、空から降ってきた落下傘部隊の将校に出会い、恋心を抱く。そして部隊に志願するが、入隊は認められなかった。夢が叶わず、拒食症になるまで落ち込んだ彼女は、ある日、自前で落下傘を縫い合わせ、自転車の後部につけて町中を走り回り、人々を驚かせる。
彼女の兄ウェイクオは、幼児の頃の脳感染が原因で障害をおっていた。両親は彼をかばい、家族ぐるみで体の大きな兄の面倒を見なければならなかった。兄の世話にかかりきりの一家の中で、姉と弟のウェイチャンはそんな両親に不満を持ち、密かにある計画を行動にうつす。やがて家族の下を離れた子供たちだったが数年後、再び故郷の町に戻ってくるのだった・・・。

監督:クー・チャンウェイ (『紅いコーリャン』、『さらば、わが愛/覇王別姫』撮影)
エグゼクティブ・プロデューサー:マー・バオピン、ドン・ピン
プロデューサー:ドン・ピン、クー・チャンウェイ
脚本:リー・チャン 撮影:ヤン・スー
出演:チャン・チンチュー(『セブンソード』)、ファン・リー、ルゥ・ユウライ、フォアン・メイイン、チャオ・イーウェイ

2005年/中国/142分/DOLBY SRD/ビスタサイズ/提供:レントラックジャパン、ナインエンタテインメント /配給:キネティック、アルゴ・ピクチャーズ

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