『氷の微笑』『ショーガール』『インビジブル』と、バイオレンスとエロティシズムを兼ねそなえた作品で、ハリウッドで数々のメガヒットを放った鬼才ポール・バーホーベン。彼が23年ぶりに故国オランダに戻り作り上げた『ブラックブック』は本年度アカデミー賞外国語映画賞オランダ代表、英アカデミー外国語映画賞ノミネート作品にも選ばれました。 20年もの間構想を練り上げた渾身の一作をひっさげて、バーホーベン監督が7年ぶりに来日!

 1944年、愛と裏切りが渦巻く第二次世界大戦ナチス・ドイツ占領下のオランダ。
 若く美しいユダヤ人歌手ラヘルは、ドイツ軍から解放されたオランダ南部へ逃げようとするが、何者かの裏切りによって両親や弟をナチスに殺されてしまう。誰かが彼女たちの命を売ったのだ。
 復讐のために名前をエリスと変え、髪をブロンドに染め、レジスタンスのスパイとしてドイツ将校ムンツェにその美貌と歌声を武器に近づいて行く。だが憎むべき敵であるはずのムンツェの優しさに触れ、彼女は次第に彼を愛するようになる──。
 裏切り者は誰なのか? 全ての鍵を握る”ブラックブック”とは? エリスはその謎を解くことができるのか。
 シャロン・ストーンら多くの女優をスターダムに押し上げたバーホーベン監督の新しいミューズ、美しきエリス役には抜けるように白い肌が際立つ、カリス・ファン・ハウテン。
 スピルバーグの『シンドラーのリスト』(93)、ポランスキーの『戦場のピアニスト』(02)、そして2007年バーホーベンの『ブラックブック』。
 ハリウッドという制約を超えた、ヨーロッパのバーホーベン映画はもっとすごい!

監督・脚本:ポール・バーホーベン(『氷の微笑』『スターシップ・トゥルーパーズ』)
原案・共同脚本:ジェラルド・ソエトマン(『4番目の男』『女王陛下の戦士』)
撮影監督:カール・ウォルター・リンデンローブ(『インデペンデンス・デイ』『ホーンティング』)
音楽:アン・ダドリー(アカデミー賞作曲賞受賞『フル・モンティ』『クライング・ゲーム』)

キャスト:カリス・ファン・ハウテン(『ネコのミヌース』)
トム・ホフマン(『ドッグヴィル』『ミッションブルー』)
セバスチャン・コッホ(『飛ぶ教室』『善き人のためのソナタ』)
デレク・デ・リント(『ディープ・インパクト』『存在の耐えられない軽さ』)

2006年/オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー合作映画/2時間24分/スコープサイズ
後援:オランダ王国大使館/特別協力:KLMオランダ航空/協力:朝日新聞社 PG12 http://www.blackbook.jp

3月下旬 新宿テアトルタイムズスクエア、渋谷アミューズCQNほかにて全国ロードショー!

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