『時をかける少女』第11回アニメーション神戸作品賞・劇場部門をシッチェス映画祭に続き連続受賞!

シッチェス国際映画祭最優秀長編アニメーション賞受賞にあたり、喜びの声が筒井先生より届きました。

○原作・筒井康隆先生
「時間も、国境も、人種も超えて愛される強さがこの孝行娘には備わっているという証だろう。細田君、おめでとう」

さらに、シッチェス国際映画祭での受賞に続き、第11回アニメーション神戸賞の作品賞・劇場部門を受賞。アニメーション神戸賞は、国内アニメーションのみを対象にした映画賞では、東京国際アニメフェアの東京アニメアワードに並ぶ国内でも有数のアニメ・コンペティション。主要なアニメーション関係雑誌の編集長などによる「審査委員会」で授賞を決定しています。以下は選考に当たっての審査委員のコメントです。

○(株)徳間書店「アニメージュ」統括プロデューサー/大野 修一
「この1年でもっとも観客に愛された映画『時をかける少女』。人々はなぜそれほど『時かけ』に惹かれたのでしょうか。美術や動きや声の魅力もさることながら、その答は主人公の変化にあるように思えます。取りかえしのつかないことというのは、昔から世の中にたくさんあります。しかし、現代の私たちは個人としてそれを体験する前に、無数の用例を〈情報〉として知らされてしまい、その結果、臆病になるか、逆に無神経にしかふるまえなくなってしまっています。紺野真琴は、タイムリープという能力を手に入れた当初は「取りかえしがつく」ことに浮かれはしゃいでいますが、経験を重ねるにつれ、「取りかえしがつかない」現実と出会い、どう逃げないようにするかを考えはじめます。表面的なハッピーエンドではなく、〈決意〉の物語へと至ったところに、この作品の魅力はあるのではないでしょうか。」

海をまたに架けた快挙の次は、国内の専門筋による確かな評価を得た『時をかける少女』。年内いっぱいの公開までをにらみ、まだまだ勢いは衰えません。さらに、年末・年始の国内映画賞レースにもますますの期待がかかっています。

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