アカデミー賞受賞監督クリント・イーストウッドが描く「硫黄島」2部作
日本側からの視点で描く「硫黄島からの手紙」
12・9(土)、世界に先駆け異例の日本先行劇場公開決定!!
日本の皆様へ、イーストウッド監督から異例メッセージ到着

アカデミー賞受賞監督クリント・イーストウッドが、歴史に残る戦いを日米双方の視点から描く映画史上初の2部作として、アメリカ側の視点から描く「父親たちの星条旗」と、日本側の視点から描く「硫黄島からの手紙」を、2作連続公開致します。
この度、「父親たちの星条旗」の公開初日が10月28日(土)より、そして「硫黄島からの手紙」の公開初日が12月9日(土)にそれぞれ決定し、日本側からの視点で描く「硫黄島からの手紙」は、全世界に先駆け、日本で最初に劇場公開となる異例の公開形式が決定致しました。
  
 日米双方の視点から描く映画史上初の2部作  
アメリカ側の視点から描く「父親たちの星条旗」、日本側の視点から描く「硫黄島からの手紙」は、アカデミー賞受賞監督クリント・イーストウッドがメガホンを執り、歴史的な硫黄島の戦いを日米双方の視点から描く映画史上初の2部作として製作が進められております。
この“硫黄島”2部作は、映画界最高の才能が、歴史的な硫黄島の戦い、そしてその背景にある太平洋戦争を、武力だけではなく文化のぶつかり合いとして世界に問う超大作です。
  
 12・9(土)、「硫黄島からの手紙」異例の日本先行劇場公開決定!! 
この度、「父親たちの星条旗」の公開初日が10月28日(土)より、そして「硫黄島からの手紙」の公開初日が12月9日(土)にそれぞれ決定し、日本側からの視点で描く「硫黄島からの手紙」は、全世界に先駆け日本で最初に劇場公開となる異例の公開形式が決定致しました。
これは、日本側からの視点で描く作品であることを尊重したクリント・イースウッド監督の意向を受け、本国アメリカよりも早い12月9日(土)の日本先行公開が実現となりました。
過去には、スティーブン・スピルバーグ監督作「A.I.」(2001年6月30日公開)や、トム・クルーズ主演作「ラスト サムライ」(2003年12月6日公開)など日米同時に封切られた例はあるものの、ハリウッド大作が全世界に先駆け日本で先行公開となるケースは、極めて異例のこととなります。
    
 日本の皆様へ、イーストウッド監督から異例メッセージ到着 
 この“硫黄島”2部作は、日本にとって特別な映画のため、ワーナー・ブラザース映画日本支社からイーストウッド監督にコメントを要請したところ、インタビュー取材などあまり応じないクリント・イーストウッド監督が快く引き受け、日本の皆様へと題し、異例のメッセージがこの程到着致しました。メッセージには、なぜこのプロジェクトを製作したかったのかという理由。2本の映画が勝ち負けを描いたものではなく、戦争が人間に与える影響や、ほんとうならもっと生きられたであろう人々に与えた影響を描いたこと。戦争で命を落とした人々への敬意を表すとともに、日米双方の側の物語を伝える2作品を通して、両国が共有する、深く心に刻まれた時代を新たな視点で見て欲しいという、並々ならぬ熱い気持ちが吹き込まれている。

 8・19(土)より、イーストウッド製作による予告編、劇場上映決定!! 
 「父親たちの星条旗」、「硫黄島からの手紙」は現在編集作業中。この程、イーストウッド監督の手により硫黄島2部作の映像が同時に編集された予告編が遂に完成。この予告編は、「スーパーマン リターンズ」の初日となる8月19日(土)より全国松竹・東急系500以上のスクリーンで劇場上映が決定し、「父親たちの星条旗」からは、ライアン・フィリップを始めとするアメリカ人キャストの映像。「硫黄島からの手紙」からは、渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、そして、中村獅童ら日本人キャストの映像が同時に初披露となりました。
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クリント・イースウッド監督からのメッセージ日本語訳

日本の皆さまへ

61年前、日米両軍は硫黄島で戦いました。何万もの若い日本兵、アメリカ兵が命を落としたこの過酷な戦闘は、それ以来ずっと両国の文化の中で人々の心に訴えかけてきました。

この戦いに興味を抱いた私は、硫黄島の防衛の先頭に立った指揮官、栗林忠道中将の存在を知りました。彼は想像力、独創性、そして機知に富んだ人物でした。私はまた、栗林中将が率いた若い兵士たち、そして、敵対するにもかかわらず両軍の若者たちに共通して見られた姿勢にもとても興味をもちました。そしてすぐに、これをふたつのプロジェクトにしなければと悟ったのです。

私は現在、『硫黄島からの手紙』『父親たちの星条旗』という、硫黄島を描いた映画を2本、監督しています。

まず、アメリカ側の視点から描く『父親たちの星条旗』は、硫黄島の戦いだけでなく、帰国した兵士たち、特に、星条旗を掲げる有名な写真に写った兵士のうち、生還した3人の若者たちがあの死闘から受けた影響を追っています。彼らは戦時公債用の資金集めのために都合よく利用されました。戦闘そのものと、帰国後の宣伝活動の両方が彼らの心を深く傷つけたのです。

そして日本側。若い日本兵たちは島へ送られたとき、十中八九、生きては戻れないことを知っていました。彼らの生きざまは歴史の中で描かれ、語られるにふさわしいものがあります。私は、日本だけでなく世界中の人々に彼らがどんな人間であったかをぜひ知ってほしいのです。『硫黄島からの手紙』では、彼らの目を通してみたあの戦いが、どんなものであったかを描ければと思っています。

昨年4月、私は硫黄島を訪れる機会を得ました。あの戦いでは、両国の多くの母親が息子を失っています。その場所を実際に歩いたことは、とても感動的な経験となりました。そして今年、私は再びあの島を訪れ、2本の映画のために数シーンを撮影したのです。

私が観て育った戦争映画の多くは、どちらかが正義で、どちらかが悪だと描いていました。しかし、人生も戦争も、そういうものではないのです。私の2本の映画も勝ち負けを描いたものではありません。戦争が人間に与える影響、ほんとうならもっと生きられたであろう人々に与えた影響を描いています。どちらの側であっても、戦争で命を落とした人々は敬意を受けるに余りある存在です。 だから、この2本の映画は彼らに対する私のトリビュートなのです。日米双方の側の物語を伝えるこれらの映画を通して、両国が共有する、あの深く心に刻まれた時代を新たな視点で見ることができれば幸いです。

クリント・イーストウッド
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※尚、メッセージ全文は、劇場用チラシに活用され、8月19日(土)から全国の劇場に一斉に登場します。

監督クリント・イーストウッド X 製作スティーブン・スピルバーグ
ふたつの「硫黄島」連続公開
—日米双方の視点から描く映画史上初の2部作—

「父親たちの星条旗」
10・28(土)、丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー
「硫黄島からの手紙」
12・9(土)、丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー
http://www.iwojima-movies.jp

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