敗戦の決断から人間宣言までの昭和天皇を描いた、日本では公開不可能と言われたアレクサンドル・ソクーロフ監督作品『太陽』(提供:南瓜屋 配給:スローラーナー)が、8月5日(土)銀座シネパトス(客席数:パトス1・177席:1日5回上映、パトス2:130席・1日2回上映、合計1日7回上映)にて遂に公開された。
公開前日のホームページのアクセス数は1万3千件以上/1日、前日19時まで販売された前売券は劇場窓口で536枚売れ、また劇場への問い合わせ電話がたえず鳴り続け、急遽2スクリーンでの上映を決定。1日7回上映となった初日は、全ての回が上映2時間前にはすでに立ち見という、爆発的なスタートを切った。

8月5日(土)は、計1236人の動員を数え、興業収入は1927900円。翌日8月6日(日)も、客足が全く落ちることなく全回満席で、計1234人、1955100円という、銀座シネパトスの初日、二日目の過去最多の動員・興収記録を樹立した。
更に、本日8月7日(月)も、11:00、13:15、14:10、15:30の回はともに立ち見での上映、という好成績が続いている。これに伴い、銀座シネパトスでは1日の上映回数を今週末(8/12)より7回から10回に増やすことを決定した。

初日当日は35℃を越える猛暑の中、主な客層を中高年層が占めたが、上は80代以上のシニア層、下は20代カップルや、また子供連れの家族など、幅広い客層で賑わった。

劇場にて販売中の映画のパンフレット(¥1000・税込)の売れ行きも好調で、2日間で854部を売った。観客の購入率は34.6%と非常に高い。

同じく8月5日から公開となった名古屋シネマスコーレ(客席数50、1日4回上映)でも、8月5日は計214人、316700円。翌8月6日は更に延び、計400人、437200円と全回立ち見でのスタートを切った。

本作は、1945年8月の敗戦の決断から1946年1月の人間宣言までの、昭和天皇をひとりの人間として真正面から描き、日本ではその作品の内容から公開が不可能と言われていた。

今後も9/23(土)より大阪・第七藝術劇場、福岡・シネテリエ天神、9/30(土)からは札幌・スガイシネプレックス札幌劇場で上映。その後も京都シネマなど全国20カ所(8/7日現在)で順次公開されるなど、ロングランが期待される。

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