1985年、小松澤陽一氏の提案で創設され、以後、21年間に渡り休むことなく多くの映画ファンに愛された映画のお祭り“東京国際ファンタスティック映画祭”。
多くのクリエイターや映画人を輩出し、話題作を作り続けてきた映画祭である。
TAKARA、サントリー、ジャックスを支えてきたスポンサーも、2002年からスポンサー獲得が難しくなり、継続困難と判断し、公式サイトでは、休止ということになっているが、21年の映画祭の歴史に終止符を打った。
東京国際ファンタスティック映画祭の魅力は、洋画館である新宿ミラノという劇場を使い大きなスクリーンでハリウッド映画も邦画も、ショートフィルムの同じ土俵で上映する。映画人にとっては、大きなスクリーンで上映できる魅力は、一度体験すると病みつきなるのである。映画祭スタートも渋谷を拠点として日本一の大きなスクリーンをもつ渋谷パンテオンを使い、閉館後もその意志を引き続き、拠点を新宿ミラノに継続している。

休止宣言と同時にその意志を受け継いで新しい映画祭がスタートする。
東京国際シネシティ フェスティバル(通称、TOKYOシネフェス)が今年の11月23日(金・祝)〜26日(日)、同じ会場である新宿ミラノで開催する。詳細は、今後発表されるが、秋の名物映画祭は、名前は変わるが楽しみは無くなりはしないだろう。

□東京国際ファンタスティック映画祭
http://tokyofanta.com/
□東京国際シネシティ フェスティバル
http://ticf.jp/