戦火の中で暮らす女性や子供たちを映し出したドキュメンタリー映画『ガーダ -パレスチナの詩-』を5月中旬より公開、公開を記念して、下記のイベントを開催致します。

 昨年公開され「毎日映画コンクール・ドキュメンタリー映画賞」を獲得した『Little Birds -イラク 戦火の家族たち-』にみられるように、ビデオカメラによる単独取材によって撮影されたジャーナリストの映像が、テレビの報道番組の枠を超え、高い評価を獲得する映画作品として結実するようになった。『ガーダ -パレスチナの詩-』は、パレスチナを17年余りにわたって取材し続けてきたフォト・ジャーナリスト古居みずえが撮りためた500時間にものぼる映像を1本のドキュメンタリー作品として仕上げたもので、政治や闘争の局面ではなく女性や子どもたちに焦点をあて、日々の暮らしの中に織り込まれた淡々とした「闘い」の在り方を映し出している。このワークショップでは、古居みずえをキーパーソンとして、多彩な取材映像を検証しながら、ビデオジャーナリストとしてのライフスタイルやノウハウを提唱する。

2006年4月15日(土)
17:00/18:45 『ガーダ -パレスチナの詩-』先行特別上映
18:55/19:25 「ガーダ」を語る/古居みずえ
19:35/20:55 「ビデオジャーナリストという仕事」/野中章弘

アジアを中心に第三世界の問題を取材し、新聞、雑誌、テレビなどで発表し。87年に報道規制の厳しいアジアのジャーナリストたちのネットワークであるアジアプレス・インターナショナルを設立した野中章弘は、90年以来、小型ビデオを使うビデオ・ジャーナリズム(VJ)の手法によるニュースリポートやドキュメンタリーを制作・プロデュースし、NHK、テレビ朝日、朝日ニュースター、MXテレビを中心に200本以上の映像コンテンツを発表してきた。「ビデオ・ジャーナリスト」の草分けともいえる野中をゲストに、仕事としてのビデオジャーナリストの在り方を問う。

2006年4月22日(土)
13:00/14:45 『Little Birds -イラク 戦火の家族たち-』DVD発売記念特別上映
14:55/16:00 イラク最新リポート/綿井健陽(予定)

2003年3月、イラク戦争開戦をバグダッドからリポートし、ギャラクシー賞特別賞、ボーン・上田賞を受賞。さらに映画「Little Birds-イラク戦火の家族たち-」で日本ジャーナリスト大賞を受賞した綿井健陽は、本年3月14日からふたたび内戦状態のイラク・バグダッドでの取材を敢行。帰国後初めて、最新映像によって、イラクの現状をリポートする。(取材期間が延長された場合、バグダッドとのライブ中継リポートを予定)

会場:アップリンクファクトリー Tel:03-6825-5502 料金:¥2,000(トークセッションのみの場合 ¥1,000)
渋谷区宇田川町37-18トツネビル1F JR渋谷駅下車・東急本店を右折・ローソン前

『ガーダ -パレスチナの詩-』
5月中旬より全国主要都市にてロードショー!
東京:UPLINK X 大阪:シネ・ヌーヴォ 名古屋:シネマテーク 他 全国順次公開