この世に究極のメロドラマを送り出し、シュミットが、ファスビンダーが、カウリスマキが、オゾンが、トッド・ヘインズが、そしてゴダールが、つまりあらゆる世代のあらゆる映画人が敬愛してやまない稀代の映画監督、ダグラス・サーク。
『天はすべて許し給う』(55)、『愛する時と死する時』(58)『悲しみは空の彼方に』(59)といった多くの驚くべき傑作を撮りながらも、現在日本で観られるのはDVDで発売されている『風と共に散る』(56)のみ。あとはシネクラブや映画祭での限られた機会に限られた作品がひっそりと上映されているだけという、この貧しい状況。我々はいまだにサークを知らない。
サークの命日である1月14日に発売されるインタビュー集『サーク・オン・サーク』に触れることこそが、我々がサークと出会うきっかけとなるに違いない。

『サーク・オン・サーク』
【著】ジョン・ハリディ【訳】明石政紀【予価】3000円(税込)【発行】INFASパブリケーション

◎もっとダグラス・サークを知るなら…
『ダグラス・サーク講座』開講!1月24日〜2月14日(毎週火曜)
※各回参考上映付で、黒沢清、青山真治、中原昌也ら豪華なゲスト講師が登壇!
『ダグラス・サーク・ナイト』開催!2月4日 シネセゾン渋谷にて
※上映作品『人生の幻影』『南の誘惑』『ぺトラ・フォン・カントの苦い涙』
 青山真治のトークイベントあり
詳細はこちら→http://boid.pobox.ne.jp/