作品賞/監督賞/脚本賞/音楽賞/美術賞/ストーリーボーディング賞
キャラクター・デザイン賞/キャラクター・アニメーション賞/声優賞/アニメーテッド・エフェクト賞

 アニメーション界のアカデミー賞といわれる、第32回アニー賞(国際アニメ映画協会主催)の発表が1月30日、カリフォルニア州グレンデールで行われ、日本でも大ヒット中の「Mr.インクレディブル」が、作品賞や監督賞を始めノミネートされたすべての映画部門を独占。全10部門の受賞で、みごと同賞の完全制覇を果たした。

昨年11月5日に全米公開された「Mr.インクレディブル」は、ディズニー史上最高のオープニング興収(7,047万㌦)記録を樹立。すでに他の映画賞のアニメーション部門を総なめにしている。日本でも昨年12月4日に公開され、極めて高い作品評価に支えられて、世代を超えた圧倒的な支持を獲得している。

一昨年にアニー賞作品賞を受賞した「千と千尋の神隠し」、昨年受賞の「ファインディング・ニモ」は、いずれもアカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞しており、「Mr.インクレディブル」の第77回アカデミー賞(2月27日<日>発表)受賞はほぼ確実なものとなった。今回のアニー賞では、作品賞に加えて、脚本部門、音楽部門でも受賞を果たしたことから、同じくオスカーにノミネートされている、脚本賞、録音賞、音響効果賞の受賞への期待も高まっている。

■アニー賞
32回目を数える国際アニメ映画協会(International Animated Film Society)主催によるアニメーション賞。長編アニメ映画やテレビアニメ番組、広告アニメなどを対象に最優秀作などを選ぶ。過去、「千と千尋の神隠し」は4部門、「ファインディング・ニモ」は9部門で同賞の栄誉に輝いている。