4000タイトル以上の映画作品を保有するMGM=メトロ・ゴールドウィン・メイヤーをソニーを中心とする投資連合が23日に買収で合意、買収総額は総額約49億ドル(約5400億円)となった。
MGMの名前は消えることはなく、新作映画も引き続き製作され、配給は、ソニー側が行う予定。今後、MGM作品が、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントからの配給になる。
現在、ハリウッドのメジャースタジオは、20世紀フォックスが豪州のニューズ社、パラマウントが米国バイアコム、ユニバーサルが米国のゼネラル・エレクトリック社、ワーナー・ブラザース及びニューラインシネマが米国のタイム・ワーナー社が親会社であるが、日本のソニーは、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(旧コロンビア・ピクチャーズエンタテインメント)とMGMをそれぞれ親会社が保有することになる。
このような背景には、DVDソフト化できるコンテンツをもっており、次世代DVDのコンテンツに影響するからであって、1作品が生み出す収入は確実に保証されており、この買収額は、安い買い物になる可能性を秘めているといえる。
49億円の内訳は、プロビデンス・エクイティ・パートナーズが5億2500万ドル、テキサス・パシフィック・グループが3億5000万ドル、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカが3億ドル、コムキャスト・コーポレーションが3億ドル、DLJマーチャント・バンキング・パートナーズが1億2500万ドルで、合計16億ドル。残りは、銀行からの借り入れ。

□プレスリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200409/04-0924/