昨年の映画祭で、特集上映を行ったエロスとバイオレンスの伝説の巨匠・映画監督ラス・メイヤーが9月18日、米の自宅にて肺炎のため死去しました。享年82歳でした。

ラス・メイヤー監督は、1922年3月21日米カリフォルニア州生まれ。第二次世界大戦中はニュース映画の先頭フィルムの撮影に従事したのち写真家として大成、「プレイボーイ」誌などで活躍したのち、59年「インモラル・ミスター・ティアーズ」で映画界に布石を打つ。60年〜70年代にソフトコア・ポルノの帝王として君臨、代表作「ファスター・プッシーキャット キル!キル!」(66)などで性映画の枠と飛び越えエンターテイメントへ昇華し、ポップ・カルチャーのアイコン的存在に。
遺作となった「パンドラ・ピークス」(01)まで全25作を監督。脚本、編集、撮影、プロデュースをも手がけた。彼の映画は女性への限りない愛と究極で明快なエロティシズムにあふれ、その絶対的な存在感と評価は世界中のアーティストやクリエーター達に熱狂的に愛され影響を与えつづけ、「性映画の開拓者」として映画史に名を刻みました。

昨年は、当映画祭でもオールナイトで特集上映し、その後、一般公開され話題に、第2弾として全作品の上映を決定し、9月25日からは、シアター・イメージフォーラムにて開催される「ラス・メイヤー コンプリート映画祭」をに先だっての突然の訃報となりました。

「ラス・メイヤーコンプリート映画祭」
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