日比谷・みゆき座が消える
東宝は、本社ビルの再開発を発表した。
具体的には、みゆき座、日比谷映画、芸術座などが入居する本社ビルを来年の2005年3月末をもって閉鎖し、2007年11月オープンを目標に、地上19階、地下3階の新ビルとなる。テナントは、演劇劇場とホテルとなる。
これにより、日比谷映画(元:千代田劇場)、みゆき座は、1957年4月14日の開館から実に、半世紀以上の歴史に終止符を打つことになる。
とくにみゆき座は、ヨーロッパの女性向きの映画を中心に上映され、座席数も756席(現在710席)もあり、1962年に洋画専門館に移行してからも多くの感動作を上映している。
一方、日比谷映画は日本映画専門館の千代田劇場として同時にスタート、東宝映画の話題作を多数上映してきた、『日本沈没』『火の鳥』や山口百恵主演シリーズなどその年の邦画の話題作は、千代田劇場で舞台挨拶が行われ、徹夜で並ぶ列が劇場周辺にできたものである。
当時の日比谷映画街は、シャンテの再開発以前、現在のシャンテの場所に洋画専門の有楽座と日比谷映画があり、有楽座には、70mmの映写設備も存在、「サウンド・オブ・ミュージック」や「ロッキー」など「地獄の黙示録」などが上映されました。現在の日比谷映画が、千代田劇場から名称を変えたのは、シャンテの再開発が行われた1984年10月27日、最初の上映は「魔界の大陸」であり、年末からしばらくは角川映画の興行館ではないかと思われたくらい「天国にいちばん近い島」や「探偵物語」などが上映されています。
昨今のシネコン展開により、銀座・日比谷周辺の劇場マップがどんどん変わりそうです。