痛快無比! 勝新太郎が生涯を賭けて作り上げた娯楽映画の数々を連続上映!
 市川雷蔵と並び大映のトップスターだった勝新太郎は、「座頭市」「悪名」「兵隊やくざ」と3つの人気シリーズを並立させるなど、次々にヒット作・話題作を世に送り出しました。190本以上を誇る勝新の映画は、その量が圧倒的であるだけでなく、質の面でも「勝新の映画は必ず面白い」という評判が立つほどの観客の支持を集めました。また、勝新太郎自身のキャラクターも多くの人に愛され、その歯に衣着せぬ痛快な言動が常に注目される存在でもありました。
 七回忌を迎える本年、希代の映画スター・勝新太郎の偉業を回顧すべく、東京・横浜・大阪での上映を皮切りに、かつてない規模での映画祭を行います。本映画祭では、勝新太郎の”痛快さ”に注目し、勝新太郎が作り上げた”必ず面白い”痛快映画の数々、そして役者・勝新太郎の魅力を存分に堪能していただけるものと確信しております。

下記の概要で、「勝新太郎映画祭」を上映致します。

第16回東京国際映画祭協賛企画
追悼七回忌特別上映
勝新太郎映画祭<KATSU-SHIN REVIVAL>
東京:新文芸坐(11月15日〜12月11日)
横浜:シネマ・ジャック(11月15日〜)
大阪:シネ・ヌーヴォ(12月13日〜26日)
名古屋:シネマスコーレ(2004年1月)
福岡:福岡市総合図書館(2004年3月17日〜27日)
他、全国順次公開予定
配給:角川大映映画

真骨頂、復活。七回忌を迎えた”勝新”の偉業を回顧する。

★大映製作の座頭市シリーズを18本連続上映!
盲目でありながら抜群の剣技を誇る”市”が、悪党どもを鮮やかに斬り裁く…! 勝新太郎自らのアイディアがふんだんに取り込まれた痛快なヒーローを演じて、勝新最大のヒットシリーズとなった「座頭市」は、映画26本、テレビ作品100本が作られました。今回の映画祭では、新たにニュープリント化した記念すべき第1作目「座頭市物語」を筆頭に、大映が製作した全18作品を一挙連続上映します。また、座頭市の原点となった中村玉緒との共演作「不知火検校」もニュープリント化しての上映を行います。

★「座頭市」だけじゃない! 勝新が演じた魅惑で多彩なキャラクターたち
役者・勝新太郎の奥深さは、「座頭市」と同時に、「悪名」「兵隊やくざ」という人気シリーズを並立させたことからでも明らかです。この映画祭では、勝新が演じた多彩で魅力に溢れたキャラクターとその痛快な活躍にも焦点を当て、「悪名」「兵隊やくざ」の両人気シリーズ、普段あまり紹介されることのないシリーズ作品「酔いどれ博士」「やくざ坊主」、ユーモア溢れるキャラクターが魅力の「とむらい師たち」「にせ刑事」「まらそん侍」、白塗りの美男子役からアンチヒーローへの転機となった「次郎長富士」「ドドンパ酔虎伝」などの強力ラインナップを揃えました。

★勝新の快進撃を支えた名監督・名スタッフ
年10本以上の映画に出演を続けた勝新太郎の快進撃を、裏側で支えた名匠・巨匠、そして大映の京都・東京両撮影所の充実した仕事ぶりは忘れることができません。本映画祭では、「座頭市」シリーズの礎を固めた三隅研次、「悪名」を始め全作品のほぼ半分を勝新主演で監督した田中徳三、「兵隊やくざ」を作り上げた増村保造、さらには森一生、池広一夫、市川崑、マキノ雅弘、安田公義、山本薩夫といった名匠・巨匠たちとのコラボレーションにも注目していただきたいと考えます。また、大映スタッフの仕事が一級であることを存分に示す超大作「釈迦」「秦・始皇帝」の上映も予定しております。

★ニュープリント続々! 史上最大規模の勝新映画祭
 第16回東京国際映画祭の協賛企画である勝新太郎映画祭は、これまでの特集上映では類のない、東京・横浜・大阪の同時公開を行います。「座頭市」「悪名」「兵隊やくざ」の三大シリーズを中心に、ニュープリントを多数含めてのラインナップを編成。質量ともに史上最大規模の映画祭を行います。