奥山和由が6年ぶりにメガホンをとった作品「クラッシュ」が2003年初夏よりシアター・イメージフォーラムで公開されます。「クラッシュ」は、奥山和由にとって監督復帰作であり初のドキュメンタリー作品となる。

1998年5月、雨の富士スピードウェイでの多重クラッシュ事故に遭い、フェラーリと共に炎上し重度の火傷を負い、死の淵から生還したレーサー・太田哲也と、彼を支えてきた妻・篤子さん。彼らの未曾有の苦しみ・絶望・虚無感と、紆余曲折を経て徐々に太田さんが自分を取り戻していく過程が綴っている。虚構の世界よりもドラマティックなドラマを見出した奥山が二人をドキュメンタリーという形で映画化することを決意したのだという。