2002年ヴェネチア国際映画祭
コントロコレンテ部門グランプリ(サンマルコ賞)受賞

「青い凧」で東京国際映画祭グランプリを受賞した田壮壮監督の10年ぶりの新作は、中国映画史上初となるリメイク作品だった。田壮壮が選んだのは、費穆(フェイ・ムー)監督が1948年に発表した『小城之春』。新中国成立直前の小さな街に生きる上流階級の人々の不安と倦怠に、人妻の密やかな恋情を絡めて描いた心理劇で、チャン・イーモウ監督が、「中国映画のベスト1」として挙げたこともある作品だ。田壮壮は、21世紀版『小城之春』=「春の惑い」製作にあたり、国際的に活躍する強力スタッフを結集させ、5人しか登場しない登場人物には舞台出身の実力派キャストをそろえ、より繊細で濃密なドラマを完成させた。「春の惑い」はヴェネチア国際映画祭コントロコレンテ部門のグランプリを受賞。田壮壮監督の復帰は世界から熱狂的に迎えられた。

田壮壮監督作品
『春の惑い』 (原題:小城之春)

5月10日(土)〜
Bunkamuraル・シネマにてロードショー!

他全国順次公開
大阪:梅田ガーデンシネマ/名古屋:シネプラザ50/札幌:シアターキノ
福岡:シネサロン・パヴェリア

監督/田壮壮「盗馬賊」「青い凧」 脚本/アー・チョン「子供たちの王様」
撮影/リー・ピンビン「花様年華」「夏至」 衣装/ティン・イップ「グリーン・デスティニー」
(2002年/中国/116分)

株式会社角川大映映画