今なお日本人の心に深い感動を与えつづける作家・山本周五郎。周五郎生誕100周年の今年、彼の数多くの作品の中でも一際傑作との呼び声の高い『さぶ』が、時代を越え、遂に完全映画化されました。この作品のメガホンを取ったのは、「DEAD OR ALIVE」「殺し屋1」など圧倒的手腕で話題作を量産する日本映画界の鬼才・三池崇史。「ホタル」「利家とまつ」のベテラン、竹山洋による脚本をもとに作り上げられた本作は、これまでの三池作品とは異なった趣の、本格的時代劇です。また、時代劇であると同時に、懸命に生きる若者たちを描いた“新しいタイプの青春ドラマ”として、観る者に力強い感動を呼び起こします。

藤原竜也×妻夫木聡が魅せる!!
究極の人間愛を描いた、かけがえのない友情物語

 覚えのない罪をきせられ、島送りにされる栄二と、栄二を頑なに信頼し、救い出そうとするさぶ。そして栄二を慕う、許婚のおすえと幼なじみのおのぶ……。必死に生きる江戸時代の若者達の姿を捉えながらも、そこには時代を越えて胸に染みる“友情”と“無償の愛”という永遠のテーマが描き出されています。誰しもが忘れている“友との絆”を思い起こさせるこの物語は、現代社会に生きる私たちの心に新鮮に響きます。

 無口で男前な兄貴分・栄二役に、若手実力派俳優の藤原竜也。のろまでぐずだが誠実な男・さぶ役には、今やドラマでも引っ張りだこの妻夫木聡。日本アカデミー賞、ゴールデンアロー賞などを総なめにする、名実共に若手俳優のトップ2人の対照的な魅力が画面に満ち溢れます。その他、気の強いおのぶを田畑智子、一途に栄二を思うおすえを吹石一恵が演じ、それぞれの個性を光らせています。さらに脇を固める沢田研二、大杉漣、六平直政、遠藤憲一ら実力派俳優陣の好演も見どころです。

   ■■■ひとりぼっちになることなんか、決してないんだ・・・■■■
 江戸の下町。経師屋芳古堂に幼いころから住み込み、兄弟以上の信頼関係と友情によって支えあってきた、表具職人・栄二(藤原竜也)とさぶ(妻夫木聡)。2人は得意先の両替商「綿文」でふすまの張替えの仕事をしていたのだが、ある日突然栄二が仕事からはずされ、姿を消した。
 栄二は石川島の人足寄場に送られていた。高価な金襴の切を盗んだというあらぬ罪をかけられたのだ。やっとの思いで栄二の居場所をつきとめたさぶは、芳古堂での自分の処遇も恐れず寄場を訪ねる。栄二の許婚のおすえ(吹石一恵)もまた栄二を慕い、会いに行く。しかし、栄二はそんな彼らに素直になることができず、冷たい言葉をぶつけてしまうのだった。
 時が経つうちに、寄場差配の松田や人足の与平をはじめとする寄場での人間たちの関係によって、頑なだった栄二の心は少しずつ変わっていく。しかしそんな中、台風が石川島を飲みこもうとし・・・。

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            公式サイト8月20日にオープン!
http://www.kinejun.com/sabu/
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出演:藤原竜也/妻夫木聡/田畑智子/吹石一恵/六平直政/山田辰夫/
   有薗芳記/堀部圭亮/遠藤憲一/大杉漣/沢田研二

監督:三池崇史 原作:山本周五郎 脚本:竹山洋 
撮影:山本英夫 美術:松宮敏之 音楽:遠藤浩二

製作:名古屋テレビ/電通/セディックインターナショナル
配給:キネマ旬報社

●10月中旬より新宿武蔵野館ほか全国にてロードショー(2002年/カラー/121分)

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特別鑑賞券1300円<絶好調>発売中(当日1800円の処)
劇場にて特別鑑賞券をご購入の方には“藤原×妻夫木”特製「SABU」バッジをプレゼ
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◆特別割引◆
名前に<さぶ>のつく人は当日1000円にてご鑑賞いただけます。
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キネマ旬報社
http://www.kinejun.com/