第3回東京フィルメックスは12月1日より8日まで有楽町朝日ホールをメイン会場として、銀座シネ・ラ・セット他にて開催いたします。
公式サイトが本日リニューアルオープン!
発表された内容は、以下のとおり。

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【第3回東京フィルメックス・コンペティション審査委員長】
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審査委員長/アン・ソンギ(AHN Sung-ki)

韓国を代表する俳優アン・ソンギ氏が審査委員長として、
最優秀作品賞を始めとする賞の選考にあたります

<略歴>
1952年、ソウルで生まれる。5歳の時にデビュー、15歳まで名子役として活躍したのち、一時映画界を離れる。映画界にカムバック後の「風吹く良き日」(1980)でスターへの道を歩み始める。以降70本に及ぶ映画で様々な役を演じ、韓国を代表する国民的俳優として確固たる地位を築く。
早くから積極的に海外進出を行い、日本映画「眠る男」(小栗康平監督:1996)やポーランド韓国合作映画「異邦人」(1998)、韓中合作の「武士(ムサ)」(2000、第2回東京フィルメックス・オープニング作品)、日本ロケも行われた「黒水仙」(2001)にも出演。最新作は本年度のカンヌ国際映画祭監督賞受賞の「酔画仙」(2002)。
 韓国映画界では、単なる俳優活動にとどまらず、映画俳優協会副会長やソウル映像委員会(フィルム・コミッション)理事など、活気あふれる韓国映画の現在を支える重要な存在となっている。

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【クロージング作品】  -「Monday Morning(原題)」-
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映画祭のフィナーレを飾る、クロージング作品にはグルジアの巨匠、オタール・イオセリアーニ監督の「Monday Morning(原題)」が決定しました。

「Monday Morning(原題)」(2001/仏・伊/120分)
2002年ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)受賞作品
監督・脚本・・・オタール・イオセリアーニ Otar Iosseliani
             (「素敵な歌と舟はゆく」[1998])

–解説–
同じような日々の繰り返しに疑問を感じた中年男が、ある朝、仕事も家族も置いてヴェネチアへと旅立つ。有り金すべてをなくすハプニングに見舞われながらも、一風変わった人々との旅先での出会いや、屋根の上から眺めるヴェネチアの全景が彼の心を軽くする。風景への、人々への慈しみにあふれた愛すべき作品。本年度のベルリン国際映画祭で監督賞を受賞した。

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【特集上映】  -1960年代のソ連映画特集-
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映画史にとって重要でありながら、まだ日本では紹介されていない作品にスポットを当てる特集上映では、1960年代の幻のソ連映画を2本上映します。「再生の街」の骨太な叙事詩ドラマ、「夕立ち」のフランスのヌーヴェル・ヴァーグを思わせる瑞々しさに、衝撃を受ける貴重な映画体験となるでしょう。

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「再生の街」Workers’ Settlement
1965年/138分/白黒/シネマスコープ
監督:ウラジミル・ヴェンゲロフ
助監督:アレクセイ・ゲルマン

–解説–
空襲により視力を失い、自暴自棄になって酒に溺れてゆく前線の勇士の転落と再生を叙事詩的に描く骨太な大作。『フルスタリヨフ、車を』の巨匠アレクセイ・ゲルマンが助監督として参加している。2000年のロカルノ映画祭で初めてロシア国外で上映され、世界を驚かせた。

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「夕立ち」July Rain
1966年/109分/白黒/シネマスコープ
監督・脚本:マルレン・フツィエフ

–解説–
『私は二十歳』(1964)が日本でも紹介されている名匠フツィエフの知られざる傑作。
理想を失った60年代の青春群像をフランスのヌーヴェル・ヴァーグを思わせるタッチで繊細に綴る。製作当時ヴェネチア映画祭に選ばれたものの、ソ連政府の圧力により出品を取り下げられたという。

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【お問い合せ先】
東京フィルメックス事務局
http://www.filmex.net
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