2002年7月25日
ワーナー映画宣伝部

 カリフォルニア州バーバンク、2002年7月22日ーーー『ハリー・ポッター』シリーズ第三弾となる『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の監督にアルフォンソ・キュアロンが確定し、ワーナー・ブラザース映画・国際映画部のローレンツォ・ディ・ボナベンチュラ上級副社長より本日、正式に発表があった。キュアロンは児童書の名作を映画化した『リトル・プリンセス』や昨年のヒットコメディ『天国の口、終りの楽園。』で知られる映像作家。『アズカバンの囚人』は2003年3月までに、イギリスにてクランクインされる。

 キャストには、記録的ヒットとなった前2作『ハリー・ポッターと賢者の石』『ハリー・ポッターと秘密の部屋』のメインキャストに加え、ホグワーツにゆかりのある新キャラクターも登場。製作デイビッド・ヘイマン、クリス・コロンバス、マーク・ラドクリフ、配給ワーナー・ブラザース映画で、一般公開は2004年の夏に予定されている。

 キュアロン監督の起用について、ディ・ボナベンチュラは「前2作とも世界中のポッターファンの期待を裏切らないよう、J.K.ローリングのミリオンセラーを忠実に映画化できたと自負しています。今回はアルフォンソ・キュアロンという俊才を迎えたことで、引き続きファンの期待に応えると同時に、今まで以上にスリリングなアドベンチャーとファンタジーをお届けできると確信しています」と話した。

 前2作で監督を務め、第3作ではプロデューサーに転じるクリス・コロンバスは「シリーズ2作を通してキャストやスタッフとすっかり打ち解けることができたし、『ハリー・ポッター』のめくるめくストーリーに完全にはまってしまった」とコメント。
「今回は製作という形で参加することになったけれど、アルフォンソのような優秀な監督に引き継いでもらえて幸せに思っている。一緒に仕事ができると思うと今から楽しみだよ」

 同じくプロデューサーのデイビッド・ヘイマンは「アルフォンソ・キュアロンになら、安心して監督を任せられます。映像作家としての独創性、感性もさることながら、子役をはじめとする俳優から名演技を引き出す手腕にも目を見張るものがある。映画や現実に対する前向きな姿勢、そして人間的にも申し分ありません」

 メキシコ生まれのキュアロンは91年『Love in the Time of Hysteria』で監督デビューを飾り、続くワーナー作品『リトル・プリンセス』(95)で高い評価を獲得。その後、98年『大いなる遺産』を経て、昨年はエキセントリックなコメディ『天国の口、終りの楽園。』でスマッシュヒットを記録している。

 監督任命を受けたキュアロンは「社会現象となっている人気シリーズを任せていただいて、とても光栄。『ハリー・ポッター』は、僕自身も含めて世界中の人々を魅了しているシリーズだし、実力あるキャストやスタッフに囲まれて本当にうれしい。これほど重厚で創造力を掻き立てられる素材に巡り合うチャンスはめったにない。素晴らしい現場が経験できると思う」と話している。