第55回カンヌ国際映画祭が26日閉幕し、カンヌ国際映画祭最高賞=パルムドールの栄冠は、パリ生まれのユダヤ人監督ロマン・ポランスキー監督の「戦場のピアニスト」(原題:The Pianist)が受賞した。
 ロマン・ポランスキー監督といえば、「ローズマリーの赤ちゃん」が有名で、この撮影の後事件で米国から“国外追放”されたまま。一昨年日本で公開されたジョニー・デップ主演のホラー映画「ナイスゲート」が話題になったが、今回の受賞作品は、ユダヤ人迫害の実話を元にポーランドのピアニストの人生を描いた物語。
 日本配給は、アミューズピクチャーズで、フランスでは、今年の秋に一般公開されるので、日本では来年ではないかと思われる。

 カンヌ映画祭そのほかの結果は、以下のとおり。
 グランプリ:アキ・カウリスマキ監督「過去のない男」
 女優賞:カティ・オウティネン「過去のない男」
 男優賞:オリビエ・グルメ「息子」
 監督賞:林権澤イム・グォンテク「酔画仙」
     ポール・トーマス・アンダーソン「パンチドランク・ラブ」
 脚本賞:ポール・ラバディ「スウィート・シックスティーン」
 カメラドール(新人監督賞):「ボール・ド・メール」ジュリー・ロペス・キュルバル
               「ジャポン」カルロス・レイガダス
 審査委員賞:「ディバイン・インターベンション」エリア・スレイマン
 国際批評家連盟賞:「ディバイン・インターベンション」エリア・スレイマン
 第五十五回記念賞:「ボウリング・フォー・コロンバイン」マイケル・ムーア

以上