バスタブに沈んだ妻を放置した夫。翌朝、死んだはずの妻に世話を焼かれるうちに、夫の日常は妻の死臭に彩られてゆく。恋人や夫婦という日常的“関係”が寸断される瞬間とその寂寥感を描いたシュールなラブ・ストーリー。
名古屋で自主製作を続けてきた一尾直樹初の16mm監督作品。離婚した後、初めて結婚について考えた、という一尾の実体験に基づいて作られた。慈悲深い聖母マリア8を思わせる甘い美貌で妻を片岡礼子、落胆を背負い込み身勝手な本質を暴露する夫を監督最新作「六月の蛇」が待望される塚本晋也が演じる。

『溺れる人』一尾直樹監督作品は、2002年5月下旬よりユーロスペースほかにてレイトショー公開

□作品紹介
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=2917