戦前の少年雑誌で宇宙科学図鑑の口絵やグラビアなどの絵画を発表し、プラスチックモデルのボックスアート(箱絵)で子どもから大人まで、その世界観の虜にさせてくれた画家の小松崎茂さんが、7日、心不全で死去。86歳。
小松崎茂さんは、大正4年(1915)東京の生まれ。小学校の頃から展覧会などで入賞するほど絵の才能を評価され、日本画家を目指す。23歳で新聞に挿絵を連載し、以後、挿絵画家として有名、戦後の少年雑誌に多くの絵物語、SFや戦記物などを連載しブームとなる。特に「サンダーバード」のイラスト、プラスチックモデルのボックスアートなどでも人気が高い。
また、才能を活かし東宝の特撮映画「地球防衛群」「宇宙大戦争」「モスラ」「マタンゴ」等のキャラクターデザインやストーリーボードなどにも参加している。
近年、イラスト集やトレーディングカードが話題になり、人気が再燃していた。