写真と映画のワークショップ「image box 東中野」は、映画館「BOX東中野」と連動して写真3講座、映画1講座が7月7日よりスタート。現在、86名の受講生たちが集うなか、各講座とも熱気あふれる授業が展開されている。
このたび「image box 東中野」では来年2月9日開講の「プレゼンテーションゼミ」第2期受講生を募集することになり、開講にあたっては、第1期受講生たちの修了展を兼ねたかたちで、ゲストを招きイベントも開催される予定だ。

写真と映画のワークショップ「image box 東中野」
写真/映画の可能性を求めて。未知と驚きの世界へ…
「image box 東中野」は、現役で活躍する写真/映画作家や評論家の方々と身近に触れる場であり、また映像表現の原点である記録(ドキュメンタリー)の新たな意味を問い直し、未知の世界へと触手を伸ばしていく実験室でもあります。デジタル・イメージが急速に普及するなど、今、映像表現の世界は大きく変わりつつあります。そのなかで、あらためて「映像とは何か」「写真/映画に何ができるか」を問い直さなければならない時期に来ています。写真と映画で何かを生み出したいと考えている意欲的な受講生の夢加を心から歓迎します。

写真ワークショップ VOL.1-2 受講生募集
プレゼンテーションゼミ 講師:鳥原学

ブレゼンテーションゼミは、単に作品を他者に見せる技術的な問題だけを扱うのではありません。「写真を見せる」ことについての基本的な薯え方、作品制作上の位置付を知ることから始まる講座です。そのうえで各々が目指す写真展、写真集、雑誌発表等を想定し、表現スタイルや方向性を明確にしていきます。
各回とも講義と作品の合評とによって進めます。その際、ゲスト講師として、編集者、ギャラリー・ディレクター、作家などを招き、写真を見せる立場の人たちに貴方の写真を実際にプレゼンテーションします。最終的には、参加者それぞれの作品発表を公開の場で行い講座の終了とします。

●レクチャー予定
1.作品とは、作品を見せる場について(課題1:企画書をつくる)
2.写真雑誌の現在
3.写真集はいかにして作られるのか
4.若手写真家の現在
5.課題1の発表
6.メセナギャラリーの現在
7.写真、美術商品としての
8.修了展に向けて

●各回のゲスト講師予定
2.山崎幸雄(「アサヒカメラ」誌前編集長)
3.太田通貴(蒼穹社、写真集編集者)
4.小野博(アーティスト)
6.菅沼比呂志(「ガーディアン・ガーデン」プランニングーディレクター)
7.ギャラリー関係者を予定
*レクチュア予定、ゲスト講師の日程・内容等は変更する場合があります。
*毎回講座当日の16時から、個別に作品の相談を受け付けています。

●定員:18名
●場所:青林書店2F
●時間:18:00〜21:OO
●開講日:2002年2月9日/2月23日/3月9日/3月23日/4月13日/4月27日/5月18日/6月1日
●受講料:48,OOO円

講師略歴
鳥原学(とりはらまなぶ)フォト・ディレクター
1965 大阪府生まれ
1988 近畿大学卒業
1993 ギャラリー・アートグラフ(銀座)のディレクターとして展示、ワークショップなどの企画を担当。長野重一、高梨豊、金村修、石元泰博、築地仁、小原健、瀬戸正人らの企画展を主催する。
2000 フリー
2001 image box 東中野「プレゼンテーションゼミ」講師となる。

ワークショップお申込みにあたって

●受講を希望される方は、応華用紙(コピーも可)に必要事項を記入し、志望理由とこれまでの活動略歴を添えたうえ、80円切手を同封し「image box 東中野」事務局までお申込みください。定員になり次第、締切らせていただきます。なお、応募用紙はホームページからもプリントアウトできます。
●応募用紙が届いてから数日中に「受講申し込み確認書」を郵送いたします。確認書に記載された銀行口座・お支払い期日までに、受講料をお振込みください。入金の確認後、受講証等を郵送いたします。
●開講日時・内容等は変更する場合があります。
●受講料にはすべて消費税が含まれます。ただし、教材や修了展等の費用は別途必要となります。
●現在開講中のドキュメンタリー映画考座「映画作品上映&トーク』には、プレゼンテーションゼミを受講される方も、受講生割引き(一般料金の半額)にて鑑賞できます。詳しくはホームページをご覧ください。

ワークショップお申込み・お問い合わせ先
「image box 東中野」事務局 担当:安部・井上
〒164-O003 東京都中野区東中野4-4-1ポレボレ坐ピル7F ポレポレタイムス社内
Tel 03-3227-1405/Fax 03-3227-1406
E-mail:polepole@mac.email.me.jp
ホームページ:http://www.ne.jp/asahi/polepole/times/b/

image box 東中野 VOL.1-2 イベント開催

鳥原学・監修 鳥原学ゼミ卒業プロジェクト「7人のプレゼンテーション」&山崎博「写真・映像の光跡——新たな世代へ——」(仮題)

「写真を見せること」その地点から見えてくること、始まることはなにか。
それを探るのがプレゼンテーションゼミの目的です。image box 東中野では、このプレゼミの講義の最終過程として、受講生たちが実際に自分の作品の構想を、映画館「BOX東中野」という公開の場で発展する機会を考えました。今回は受講生7人によるプレゼンテーションに加え、国内外で高い評価を受けている写真家の山崎博氏によるスライド/映像ショー&トークをご覧いただきます。
今宵・フォトディレクターであり当講座の講師である鳥原学氏の監修のもと、ゲストに写真家の山崎博氏と、「ガーディアン・ガーデン」プランニング・ディレクターの菅沼比呂志氏を迎え、プレゼンテーションに対する意義を新たに検証したいと思います。

●日時:2002年1月20日(日)19時〜22時(10分前開場)
●開嬢:BOX東中野
●出演講師:鳥原学 プレゼンテーションゼミ受講生(選抜7人)
 ゲスト作家:山崎博  ゲスト講師・管沼比呂志
●プログラム
第1部:プレゼンテーションゼミ受講生発表と講評
第2部:ゲスト作家・山崎博スライド/映像ショー&トーク
第3部:受講生発表総評
●ゲスト作家略歴と上映内容
山崎博(やまざきひろし)写真家

1946年長野県生まれ。日本大学芸術学部中退後、69年より写真をはじめる。74年より精力的に個展を開催。東京都写真芸術館やニューヨーク近代美術館ほか多数に作品がコレクションされ、国内外で高い評価を受けている。83年日本写真協会賞新人賞を受賞。89年より「櫻-EQUIVALENT-」のシリーズに取り組み、2001年には銀座ニコンサロンで個展「櫻花図」を開催、「ヘリオグラフィー」「水平線採集」から一貫して光を追い求め、吸収し、永久にとどめるという作業に徹し続けている。おもな写真集に『HELIOGRAPHY』(青弓社83年刊)、『水平線採集』(六燿社89年刊)がある。現在、東北芸術工科大学教授(93年〜)。

上映内容
今回は「山崎博 写真・映像の光跡——新たな世代へ——」と題し、その表現の歩みを振り返り、代表作をスクリーンに投影します。常に新たな映像の可能性を追い求めてきた山崎が、新しい世代へのメッセージを込めて自らの歩みを語ります。

●入場料:特別鑑賞券1,700円
(当日:一般2,OOO円/学生・シニア1,700円/BOX会員1,600円)
受講生および受講申込者は特別割引料金1,500円で入場できます。
特別鑑賞雰は「BOX東中野」劇場窓口、チケットぴあにて11月中旬より発売予定。
チケットに関するお問い合わせはBOX東中野(tel 03-5389-6780)まで。なお、プログラムの内容等は変更する場合があります。事前にご確認ください。