『風花』を完成されたばかりの映画監督、相米慎二さんが肺がんのため、9日4時10分に神奈川県伊勢原市の病院で死去された。53歳。
薬師丸ひろ子デビュー作『翔んだカップル』(80)でデビューし同主演の『セーラー服と機関銃』(81)や、永瀬正敏デビュー作『ションベン・ライダー』(83)、斎藤由貴デビュー作『雪の断章 情熱』(85)、牧瀬里穂デビュー作『東京上空いらっしゃいませ』など若手俳優や女優を多数手掛け、大ヒットを収めた。
『お引越し』(93)で、芸術選奨文部大臣賞を受賞、『あ、春』(98)で1999年度キネマ旬報ベストテン第1位、第49回ベルリン国際映画祭・国際批評家連盟賞受賞するなど国内外で支持され、今年の1月に公開された最新作『風花』が遺作となった。