「PFFアワード’97」準グランプリ作品『鬼畜大宴会』で衝撃的デビューを
飾った新鋭・熊切和嘉監督の最新作『空の穴』(ぴあ・ビームエンタテインメント・
フラミンゴ提携作品/製作協力=フィルム・シティ)が9月6日クランクアップ
しました。

本作は「PFFアワード」の入賞者の中から、更に選ばれた監督の長編劇映画を
トータル・プロデュースする「PFFスカラシップ」第10回作品。
熊切和嘉監督の故郷である北海道のさびれたドライブインを舞台に、中年にさし
かかった男性と若い女性との出会いを繊細に描く恋愛ストーリー。
『鬼畜大宴会』とは対極にあるようなテーマを、脚本も手掛けた熊切監督がどの
ように描いてみせるかに注目!

主演は、北野武監督作品などで活躍する個性派俳優・寺島進。相手役に新人・菊
地百合子を抜擢。主人公の父親役に外波山文明が扮している。
熊切監督は、『鬼畜大宴会』を観た寺島進とディスカッションし、寺島から主人
公のイメージを膨らませたという。
撮影の橋本清明、音楽の松本章、出演の澤田俊輔ら『鬼畜大宴会』組も参加して
いる。照明=大坂章夫、録音=吉田憲義、美術=西村徹。
撮影は8月17日にクランクインし、北海道の音別町近辺でオールロケされた。
完成は11月上旬頃。公開は2001年夏を予定している。

■森本英利プロデューサー(ぴあ映画事業部)談
「PFFスカラシップ作品はできる限り監督の撮りたいように撮ってもらうもの
です。
限られた予算の中で、プロのスタッフとの初めての共同作業だけに現場は色々と
大変でしたが、熊切監督はじめ一丸となって撮影していたのでご期待下さい」

フィルム・シティ
URL:http://www.filmcity.co.jp/