1975年、京都で新人女優・松田英子と藤竜也の主演で、製作され、その製作
フィルムは、共同製作のフランスで編集され、1976年のカンヌ映画祭で初上映
され、大絶賛、11回におよぶ再上映がおこなわれた。しかし、ベルリンや日本で
は、大幅なカット、ぼかしとトリミングによる変更を余儀なくされ同年10月に日
本では公開された。
 今回は、フランスからオリジナルプリントを取り寄せ、無修正のまま税関を通過
、現在映倫の審査待ちという状態で、今年の10月に渋谷シネ・アミューズにて公
開が決まった。
 今回は、ノーカット版であることから、当時黒く塗りつぶされたシーンなどは無
く、ぼかしの数カ所、当時話題となったラストで男根を包丁で切り取るシーンは、
そのまま上映される。

 言葉だけでは、語り尽くすことの難しい究極の愛、初公開時に悩んでいた人も
そうでない人も、なぜフランスで大絶賛されたのか、証言者の一人に加わるチャン
スかもしれない。

□「愛のコリーダ」
http://www.nifty.ne.jp/rforum/fcinema/new2000/empiredessens/index.htm