中川信夫 怪奇との戯れ 死の幻影(イリュージョン)

中川信夫監督生誕95周年“怪談・恐怖映画”の代表作を
5月27日(土)より6月23日(金)、キネカ大森にて一挙上映!
他順次全国公開

企画製作:中川信夫監督追悼上映実行委員会+キネカ大森
企画協力:ビターズ・エンド

【イントロダクション】
死者たちの「呪い」に翻弄される人間達の、のっぴきならない状況。「怖さ」の
先の思いもかけない驚きに満ちた世界。“怪談・恐怖映画”の巨匠・中川信夫が描
いた映画世界が、いま、スクリーンに甦ろうとしている。
昨年没後15年を迎え、今年は生誕95周年を迎える中川信夫。日本的な怪談から、
現代を舞台にした怪奇・恐怖劇まで、中川信夫の目が捉えた“恐怖”の世界はさま
ざまだ。
『CURE』(97)『リング』(98)などに始まり、今また日本に新しい恐怖映
画の時代が訪れる中で、中川作品への熱狂的な再評価と、劇場でほとんど見る機会
がなかった“幻の作品”たちの上映を切望する声が高まっている。
今回の特集上映は『東海道四谷怪談』(59)『地獄』(60)を始めとして、“怪
談・恐怖映画”の先駆けともいえる『エノケンのとび助冒険旅行』(49)、遺作
『怪異談 生きている小平次』(82)など計9本をセレクションし、そのうち4本
を35ミリ・ニュープリントで揃えた、まさに待望の上映である。
常に人間の生と死の深淵を見つめ、その深淵を愛によって包み昇華させる眼差し
を持って作品を撮りつづけた、マスター・オブ・ジャパネスク・ホラー、中川信夫。
その妖しくも魅力あふれる世界が、いま幕を開ける。

【中川信夫(なかがわ・のぶお)プロフィール】
1905年、4月18日生まれ。京都府出身1929年、京都のマキノ映画に助監督として
入社。29歳の時、市右右太衛門プロで『弓矢八幡剣』で監督デビュー。以降マキノ・
トーキー、J・Oスタジオ、東宝などで監督し『東海道四谷怪談』『地獄』『かあ
ちゃん』といった傑作を発表。晩年はTV作品を多く手がけ、13年ぶりに映画『怪
異談 生きている小平次』を監督した。84年6月17日に他界(79歳)。生涯の監督
作は97本。

【上映日程・時間・入場料金 於:キネカ大森 03-3762-6000】

A.『エノケンのとび助冒険旅行』B.『怪談 累が淵』C.『亡霊怪猫屋敷』
D.『憲兵と幽霊』E.『女吸血鬼』F.『東海道四谷怪談』G.『地獄』
H.『談 蛇女』I.『怪異談 生きている小平次』

11:00 12:40 14:40 16:20 18:20 20:00
5/27(土) A G* C(15:00) D E F
5/28(日) E F* H I C G
5/29(月)〜6/4(日) F H F H F H
6/5(月)〜6/10(土) C E C E C E
6/11(日)〜6/16(金) D G D G D G
6/17(土) B F* I B H C
6/18(日) C B* E A D B
6/19(月)〜6/23(土) A I A I A I
*の作品は上映終了後、ゲストによるトークショーを予定(各回入替制)

入場料金(各回入替制)
・特別共通鑑賞券=1回券1200円、4回券4000円
・劇場窓口、チケットぴあ、各プレイガイドにてお求めください。
(劇場窓口にて特別共通鑑賞券お買い求めの方にポストカードをプレゼント)
・当日料金=一般1500円、学生1300円、シニア・水曜日1000円

【酒豆忌】
1984年6月17日。中川信夫監督の命日を、お酒、豆腐をこよなく愛した監督に因
んで「酒豆忌」と名付け、毎年偲ぶ会を行っています。今回、特集上映期間中に迎
える命日は、劇場近くに会場を設置してこの「酒豆忌」を一日行います。関係者ば
かりでなく、今回の上映をきっかけにファンとなった方々の参加も大歓迎です。詳
しくは劇場までお問い合わせください。

【関連書籍】
『地獄でヨーイ・ハイ! 中川信夫 怪談・恐怖映画の業華』 5月末発売予定
鈴木健介編/B5判並製/発行・ワイズ出版/定価・本体1500円+税

【DVD】
eclipse film label 怪奇幻影傑作撰:中川信夫
発売・販売元:(株)ビームエンタテインメント
協力:国際放映(株)
商品規格:ニュー・テレシネのリマスター・スクイーズ仕様
片面1層/英字幕付き/税抜定価:4800円
映像特典(予定):当時のスタッフの証言/フォト・ギャラリー等
2000年6月25日発売:『地獄』(BIBJ-1301)
2000年7月25日発売:『亡霊怪猫屋敷』(BIBJ-1302)『怪談 累が淵』(BIBJ-1303)
2000年8月25日発売:『女吸血鬼』(BIBJ-1304)『東海道四谷怪談』(BIBJ-1305