小学校の校庭に必ずと言っていいほどあった金次郎像。
薪を背負って勉学に励んだあの少年が、その後、
600以上の村の復興を手がけたことをご存知だろうか?

幼い頃、両親が早死にし、兄弟とも離れ離れになった二宮金次郎―—。青年になった金次郎は、小田原藩主に桜町領(現・栃木県真岡市)の復興を任される。金次郎は、「この土地から徳を掘り起こす」と、”仕法”と呼ぶ独自のやり方で村を復興させようとするが、金次郎が思いついた新しいやり方の数々は、一部の百姓達には理解されるが、保守的な百姓達の反発に遭う。そんな中、小田原藩から新たに派遣された侍・豊田正作は、百姓上がりの金次郎に反発を覚え、次々と邪魔をし始める。はたして、金次郎は、桜町領を復興に導けるのか?

二宮金次郎(二宮尊徳)は、内村鑑三が西欧社会に向けて英語で著した『代表的日本人』の中で、「どのような思想を持って社会の中で生きるべきか。どのようにすれば人々を率いて事業を成功させられるのか」を体現する人物として、西郷隆盛、日蓮、上杉鷹山、中江藤樹と共に、代表的日本人の5人の中の1人に選んだ人物。

その二宮の青年期を映画化したのは、『地雷を踏んだらサヨウナラ』『長州ファイブ』の五十嵐匠監督。プロデューサーと脚本は、『武士の家計簿』の永井正夫と柏田道夫のコンビが再タッグを組んだ。また、音楽は、『半落ち』で日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞の寺嶋民哉、撮影は、『蝉しぐれ』で同優秀撮影賞受賞の釘宮慎治と、ベテラン映画人が集結。

主人公の金次郎を演じるのは、「水戸黄門」格さん役でお馴染みの合田雅吏(ごうだ・まさし)。金次郎を支える妻・なみにNHK連続テレビ小説「あぐり」の田中美里、敵役・豊田正作に舞台を中心に活躍している成田浬(かいり)、小田原藩主・大久保忠真(ただざね)役に榎木孝明、反発する百姓・五平役に、本作でシリアスな演技に驚くほどの新境地を見せる柳沢慎吾、成田山新勝寺伝説の貫主・照胤役に田中泯。さらに、金次郎の伯父・二宮万兵衛役に渡辺いっけい、服部十郎兵衛役に石丸謙二郎、斎藤平左衛門役に綿引勝彦など、ベテラン実力派俳優たちが脇を固めている。また、人気お笑いコンビ・カミナリの竹内まなぶ、石田たくみが、本作で時代劇デビューを飾っている。

復興に命を賭けた二宮金次郎の、そのドラマチックな生き様が魂を揺さぶる、感動作の誕生です。

本作の追加場面写真が解禁となりました。今回解禁となった写真は、金次郎(合田雅吏)の周りに村人たちが集まっているシーン、妻・なみ(田中美里)が金次郎の想いを聞くシーン、金次郎と敵役・豊田正作(成田浬)との決闘シーン、小田原藩主・大久保忠真(榎木孝明)が金次郎の唱える”分度”(経済面での自分の実力を知り、それに応じて生活の限度を定めること)について納得するシーン、五平(柳沢慎吾)ら村人の集会のシーン、カミナリの竹内まなぶと石田たくみの出演シーン、金次郎が女中のきくに、「節約した薪を買い取るから借金を返すように」と桜町領に到着早々意識改革を始めるシーン、金次郎が飢餓の様子を目の当たりにして復興に意欲を燃やすシーンの8点。

また、主演作『HAZAN』や『アダン』などで五十嵐監督とタッグを組んできた小田原藩主・大久保忠真役の榎木孝明と、本作で映画デビューの人気お笑いコンビ・カミナリの竹内まなぶと石田たくみより、コメントが届きました。

<小田原藩主・大久保忠真役 榎木孝明 コメント>

時代の移り変わりとともに人々の思考やライフスタイルが変わるのは当然ですが、そんな中で変わってはならない大切な人としての生き方があります。ひと昔前には学校教育や社会生活を通じ、先生や大人達が当然のように子供達や後輩に人としての生き方の基本を、言葉でもしくは自らの生き方を示して伝えて来たものです。ところが今ではそんな文化も精神も継承が危ぶまれる事態になってしまいました。そんな時代だからこそ映像文化が人に与える影響を大事にしたいと思って来ました。特に時代劇には感動を通じて先人の生き方から学べる機会が多くあります。

二宮金次郎は私達が小さい頃から校庭に置かれた銅像でおなじみですが、意外と大人になって何をした人物なのか知られていませんでした。この映画を通じて初めて本来の金次郎の人物像が分かってもらえるかと思います。多くの子供達にそして私達大人にも、日本人の遺伝子に組み込まれたとも言うべき“愛と調和と受容そして分かち合いの精神”を思い出してもらう良い機会になる事を期待したいと思います。

<甚八役・竹内まなぶ(カミナリ) コメント>
こんにちわ。カミナリのまなぶです。
この映画二宮金次郎で僕は甚八という役で、相方のたくみは小助という役で出演しております。
劇中での2人の関係性は普段のカミナリの関係性に近く、適役とはまさにこのことを言うのだと思いました。
この作品は二宮金次郎の時代から現代までの普遍的な日本人としての感覚や生き方がリアルに表現されています。
令和の時代を生きる私たちに、忘れてはならない考え方を教えてくれるとても素敵な作品です。
そして、一芸人がこの映画二宮金次郎に出演させて頂くという事実に大変感謝しております。
皆さん、是非劇場に足をお運びください!

<小助役・石田たくみ(カミナリ) コメント>
二宮金次郎ほど名前は知られてるけど実際何されたか分からない方は多いと思います。
僕もその一人でした。
この映画を通して二宮金次郎の人物像や何をしてきたか、そして現在の学校になぜ二宮金次郎の銅像が建ってあるのかが分かるかと思います。
僕は分かりました。本当です。
またこの映画はカミナリとして初めての時代劇デビューです。
着物やカツラ・メイクってこんなに時間がかかるんだと初めて体験出来ましたが、実際にカミナリが映っているシーンはメイクの時間より遥かに短いです。
でも、カミナリらしい演出になっているのでインパクトは大いにあると思います!
ぜひご鑑賞下さい!

6月1日(土)より東京都写真美術館ホールにて公開ほか全国順次公開

<東京都写真美術館ホール上映日時>
6月1日(土)~6月28日(金)
火・水・日 10:30~、14:00~
木・金・土(22日(土)を除く) 10:30~、14:00~、18:30~
休映日:月曜日及び6月22日(土)  

<初日舞台挨拶決定!>
6/1(土)14時からの回上映後@東京都写真美術館ホール
登壇者:合田雅吏、田中美里、成田浬、犬山ヴィーノ、榎木孝明、五十嵐匠監督(予定)
全席指定。当日午前10時より、その日の全ての上映回について受付を開始。
詳細は劇場及び「二宮金次郎」公式HPまで

<英語字幕付きバージョン上映>
英語字幕付き版上映日時:
6月7日(金)、6月14日(金) 、6月21日(金)、6月28日(金)18:30~の回@東京都写真美術館ホール

■あらすじ

幼い頃、両親が早死にし、兄弟とも離れ離れになった二宮金次郎―—。青年になった金次郎(合田雅吏)は、文政元年(1818年)、小田原藩主・大久保忠真(榎木孝明)に桜町領(現・栃木県真岡市)の復興を任される。金次郎は、「この土地から徳を掘り起こす」と、”仕法”と呼ぶ独自のやり方で村を復興させようとするが、金次郎が思いついた新しいやり方の数々は、金次郎の良き理解者である妻・なみ(田中美里)のお蔭もあり、岸右衛門(犬山ヴィーノ)ら一部の百姓達には理解されるが、五平(柳沢慎吾)ら保守的な百姓達の反発に遭う。そんな中、小田原藩から新たに派遣された侍・豊田正作(成田浬)は、「百姓上がりの金次郎が秩序を壊している」と反発を覚え、次々と邪魔をし始める。はたして、金次郎は、桜町領を復興に導けるのか?

合田雅吏  田中美里  成田浬
榎木孝明(特別出演) 柳沢慎吾  田中泯
犬山ヴィーノ  長谷川稀世  竹内まなぶ(カミナリ)  石田たくみ(カミナリ)
渡辺いっけい  石丸謙二郎  綿引勝彦

監督:五十嵐匠
脚本:柏田道夫      原作:「二宮金次郎の一生」(三戸岡道夫 栄光出版社刊)
音楽:寺嶋民哉      プロデューサー:永井正夫

製作:映画「二宮金次郎」製作委員会 万葉倶楽部株式会社/井上泰一/日本教科書株式会社/株式会社ストームピクチャーズ
特別協賛:映画「二宮金次郎」市民応援団おだわら 映画「二宮金次郎」日光市民応援委員会 大本山成田山新勝寺 
株式会社コロナ 一般社団法人 日本保釈支援協会
協力:全国報徳研究市町村協議会 製作プロダクション:株式会社ストームピクチャーズ 配給:株式会社映画二宮金次郎製作委員会

(c)映画「二宮金次郎」製作委員会  2019 / 日本 / カラー / 113分 / アメリカンビスタ(1:1.85) / 5.1ch

公式サイト:ninomiyakinjirou.com Twitter:@HoshiMovie‬  facebook: @HoshiMovie‬