第91回アカデミー賞では監督賞、撮影賞、外国語映画賞の3部門にノミネート!パヴェウ・パヴリコフスキ監督最新作「COLD WAR あの歌、2つの心」が6/28(金)より全国公開、このたび、本予告映像およびシーン写真1点を解禁致します。
本作は前作『イーダ』で第87回アカデミー賞・外国語映画賞を受賞、世界的な評価を受けるポーランドのパヴリコフスキ監督が、ポーランド・ベルリン・ユーゴスラビア・そしてパリを舞台に、心と五感を刺激する音楽と映像で綴る、冷戦下で恋に落ち、西と東で揺れ動き、別れと再会を幾度となく繰り返しながらも時代に引き裂かれたピアニスト・ヴィクトルと歌手・ズーラの美しくも情熱的なラヴストーリーです。

1949年、東西冷戦の影響が色濃く出始めていた共産主義政権下のポーランドで、歌手を夢見るズーラ(ヨアンナ・クーリク)がピアニスト・ヴィクトル(トマシュ・コット)も審査員を務めるポーランドの民族音楽舞踏団“マズレク”のオーディションを受けるところから映像は始まる。瞬く間に激しい恋に落ちる2人。その後、マズレクの花形として舞台で輝き続けるズーラだったが、西側の自由な音楽・ジャズへの渇望を止められないヴィクトルはズーラとともにジャズが自由に演奏できるパリ(西側)への亡命を決意、しかし、冷戦の時代は容赦無く2人を引き裂いていく・・。

劇中流れる印象的な歌「Dwa serduzka(ドゥヴァセルドゥシカ)(2つの心)」は、ポーランドの伝統音楽と舞踏を継承する実在の楽団であり、本作では“マズレク”のモデルとなった“マゾフシェ”が長く歌い繋いできたスタンダードナンバー。この楽曲は、冒頭ズーラがマズレクのオーディションで歌う際は東側の象徴である純粋なポーランド民謡として、パリのジャズバーで歌う際は当時東側では禁止されていた西側の音楽・ジャズのバージョンとして登場。本楽曲が形を変えながら何度も登場することでズーラとヴィクトルの関係性や時代の変化をあらわすメタファーとして表現され、本作ではズーラとヴィクトルに次いで「3人目の主人公」と言われるほどの重要な役割を担う“音楽”の魅力の一端を感じることのできるシーンとなっております。ほか、ポーランドの民族衣装をまとったマズレクの美しい舞台やレッスン風景も必見!

「結局、大きな疑問は、永遠に続く愛の可能性はあるのか?愛は、人生を、歴史を、この世界を超越することができるのか?」とパヴリコフスキ監督が語るように、過酷だがドラマティックでもあった時代に音楽で結ばれ、互いへの燃え上がる愛だけは貫こうとする2人を描いた本作。髪の毛1本、草の葉1枚、そよぐ風と水面まで、すべてのショットが私たちの生きる世界はこんなに美しかったのかと教えてくれる映像で綴られる、心と五感を刺激する極上のラブストーリーとなっております。

■本編映像
https://youtu.be/DYlykUE6EjQ

【STORY】ピアニストのヴィクトルと歌手志望のズーラはポーランドの音楽舞踏学校で出会い、愛し合うようになる。冷戦中、ヴィクトルは政府に監視されるようになり、ベルリンでの公演時、パリに亡命する。歌手になったズーラは公演活動で訪れたパリやユーゴスラビアでヴィクトルと再会する。ズーラは彼とパリに住み始めるが、やがてポーランドに戻ってしまい、ヴィクトルも後を追う。二人の愛は結ばれるのだろうか・・

監督:パヴェウ・パヴリコフスキ 脚本:パヴェウ・パヴリコフスキ、ヤヌシュ・クウォヴァツキ、脚本協力:ピヨトル・ボルコフスキ 撮影:ウカシュ・ジャル 出演:ヨアンナ・クーリク、トマシュ・コット、アガタ・クレシャ、ボリス・シィツ、ジャンヌ・バリバール、セドリック・カーン 他2018年/原題:ZIMNA WOJNA /ポーランド・イギリス・フランス/ ポーランド語・フランス語・ドイツ語・ロシア語 / モノクロ /スタンダード/5.1ch/88分/ DCP/ G / 日本語字幕:吉川美奈子 配給:キノフィルムズ/木下グループ 後援:ポーランド広報文化センター作品クレジット:必要ありません